デジタルウェルビーイングとは?スマホとの上手な付き合い方をわかりやすく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

スマホは、連絡を取ったり、ニュースを読んだり、動画を見たり、買い物をしたりと、私たちの生活に欠かせない存在になっています。

その一方で、「気づいたら長い時間スマホを見ていた」「寝る前についSNSや動画を見続けてしまう」と感じることもあるのではないでしょうか。

そこで注目されているのが「デジタルウェルビーイング」という考え方です。

デジタルウェルビーイングは、単にスマホの使用時間を減らしたり、デジタル機器を遠ざけたりすることではありません。スマホやインターネットの便利さを活かしながら、自分の生活に合った無理のない付き合い方を考えていくものです。

Androidには「Digital Wellbeing」、iPhoneには「スクリーンタイム」など、スマホの使い方を振り返るための機能も用意されています。

この記事では、デジタルウェルビーイングとはどのような意味なのか、スマホ依存やデジタルデトックスとの違い、Android・iPhoneで利用できる機能、スマホと上手に付き合うための方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

目次

デジタルウェルビーイングとは?

デジタルウェルビーイング(Digital Wellbeing)とは、スマホやパソコン、SNSなどのデジタル技術と上手に付き合い、生活とのバランスを整えていこうという考え方です。

「デジタル(Digital)」はスマホやインターネットなどのデジタル技術、「ウェルビーイング(Well-being)」は、心身や社会生活を含めて良好な状態にあることを表します。

「ウェルビーイング」という言葉そのものの意味や、教育・社会との関係について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

→ 「ウェルビーイングとは?意味や使い方・教育との関係をわかりやすく解説」

つまりデジタルウェルビーイングは、簡単にいえば「デジタル機器を便利に使いながら、生活の充実も大切にすること」と考えるとわかりやすいでしょう。

スマホを使わないことが目的ではない

デジタルウェルビーイングという言葉から、「スマホの使用時間を減らすこと」と思われることがあります。

しかし、大切なのは単純な使用時間の長さだけではありません。

たとえば、同じ1時間でも、

  • 家族や友人と連絡を取る
  • 地図を使って目的地を調べる
  • 語学や趣味について学ぶ
  • 仕事に必要な情報を調べる
  • なんとなくSNSを眺め続ける

といった使い方では、目的や満足感が異なります。

そのため、「スマホを何時間使ったか」だけを見るのではなく、「何のために使ったのか」「使ったあとにどう感じたのか」まで考えることがポイントです。

デジタルとの距離を自分で選べることが大切

スマホには、SNSや動画、ゲーム、ニュース、買い物など、つい長く利用したくなるサービスがたくさんあります。また、通知が届くたびにスマホを確認してしまうこともあります。

こうしたデジタル機器に振り回されるのではなく、

「今はスマホを見る時間」
「今は仕事や勉強に集中する時間」
「寝る前なのでスマホから離れる」

というように、自分で使い方を選べる状態を目指すのがデジタルウェルビーイングの基本的な考え方です。

スマホを禁止するのではなく、便利なところは活用しながら、自分の生活に合った距離感を見つけることが大切です。

なぜデジタルウェルビーイングが注目されている?

デジタルウェルビーイングが注目される背景には、スマホが生活のさまざまな場面で使われるようになったことがあります。

以前は、電話、カメラ、地図、音楽プレーヤー、テレビ、ゲーム機など、それぞれ別の機器を使うことが一般的でした。

現在では、その多くをスマホ1台で利用できます。

便利になった一方で、スマホに触れる時間も自然と増えやすくなりました。

SNSや動画は「もう少し」が続きやすい

SNSや動画サービスでは、次々と新しい投稿や動画を見ることができます。

「1本だけ動画を見よう」
「少しだけSNSを確認しよう」

と思っていたのに、気づいたらかなり時間が経っていたという経験がある人も多いのではないでしょうか。

特に、画面をスクロールすると次の情報が表示されたり、動画が自動的に続いたりするサービスでは、区切りをつけるタイミングを見失いやすくなります。

通知によってスマホを見る回数も増えやすい

スマホを見るきっかけになるのが「通知」です。

メッセージやメールだけでなく、SNS、ニュース、ショッピングアプリ、ゲームなど、さまざまなアプリから通知が届きます。

通知が表示されるたびにスマホを確認していると、本来やっていたことが中断されることもあります。

「スマホを長時間使っている」というより、「短時間の確認を何度も繰り返している」という場合もあるでしょう。

仕事とプライベートの境界も曖昧になっている

スマホは仕事にも欠かせない道具になっています。

メールやチャットを確認したり、オンライン会議に参加したり、外出先で資料を見たりできるため、とても便利です。

一方で、仕事が終わったあとも連絡を確認できるため、仕事とプライベートの時間を切り替えにくくなることがあります。

こうした背景から、「スマホを使うか、使わないか」ではなく、「いつ・何のために・どのくらい使うのか」を自分で考えることが重要になってきました。

その考え方の一つが、デジタルウェルビーイングです。

スマホを使いすぎると何が起こる?

スマホは便利な道具ですが、使い方によっては、睡眠や集中する時間、日々の生活リズムなどに影響することがあります。

ただし、「1日○時間以上使ったら使いすぎ」と一律に決められるものではありません。

仕事や勉強で長時間使う人もいれば、動画やSNSを中心に使う人もいます。利用時間だけでなく、「生活に支障が出ていないか」という視点で考えることが大切です。

寝る時間が遅くなる

寝る前にスマホを見始めると、動画やSNSなどを続けてしまい、予定していた就寝時間を過ぎてしまうことがあります。

「あと5分だけ」のつもりが、いつの間にか30分、1時間と経ってしまうこともあるでしょう。

スマホそのものだけでなく、夜遅くまでコンテンツを見続ける習慣にも注意したいところです。

集中が途切れやすくなる

仕事や勉強をしているときに通知が届くと、ついスマホを確認してしまうことがあります。

一度スマホを開くと、メッセージを確認するだけのつもりが、そのままニュースやSNSまで見てしまうこともあります。

集中したい時間には通知を減らしたり、スマホを少し離れた場所に置いたりするのも一つの方法です。

「なんとなく見る」時間が増える

特に目的がないのに、手持ち無沙汰になるとスマホを開くこともあります。

もちろん、休憩時間に動画やSNSを楽しむこと自体が悪いわけではありません。

ただ、「見たいから見る」のではなく、「なんとなく開く」が習慣になっている場合は、一度スマホの利用状況を確認してみてもよいでしょう。

大切なのは時間だけで判断しないこと

スマホの使用時間が長いからといって、それだけで問題があるとは限りません。

たとえば、オンラインで学習している人と、寝る時間を削ってSNSを見続けている人では、同じ3時間でも意味が異なります。

デジタルウェルビーイングでは、

「何時間使ったか」

だけではなく、

「何に使ったか」
「使ったことで生活にどのような変化があったか」
「自分で使う時間をコントロールできているか」

といった点も含めて考えます。

スマホの利用時間は、自分を責めるための数字ではなく、使い方を振り返るための目安として見るとよいでしょう。

デジタルウェルビーイングとスマホ依存の違い

デジタルウェルビーイングについて調べていると、「スマホ依存」という言葉を目にすることがあります。

どちらもスマホの使い方に関係しますが、同じ意味ではありません。

簡単に分けると、スマホ依存は「スマホの使用を自分でコントロールすることが難しく、生活に支障が出ている状態」などを考えるときに使われる言葉です。

一方、デジタルウェルビーイングは、問題が起きてから対処することだけを目的としているわけではありません。

普段からデジタル機器との付き合い方を振り返り、自分にとって心地よいバランスを考えていく、より幅広い考え方です。

スマホをよく使うだけで「依存」とは限らない

スマホの利用時間が長いと、「自分はスマホ依存なのでは?」と心配になることもあるかもしれません。

しかし、利用時間だけで単純に判断することはできません。

仕事でスマホを使う人もいれば、電子書籍を読む、動画で勉強する、家族や友人と連絡を取るなど、利用目的は人によって異なるからです。

大切なのは、時間の長さだけではなく、

  • やめようと思ってもなかなかやめられない
  • スマホのために睡眠時間などを削っている
  • 仕事や勉強など、やるべきことに影響している
  • スマホを使うことで日常生活に困りごとが生じている

といった変化がないか、自分の生活全体から考えることです。

デジタルウェルビーイングは「予防」だけでもない

デジタルウェルビーイングを「スマホ依存を防ぐための取り組み」と考えると、少し意味が狭くなってしまいます。

スマホを使いすぎていない人にとっても、

「通知を少し減らしたい」
「仕事中は集中したい」
「寝る前はスマホから離れたい」
「SNSを見る時間を自分で決めたい」

といった使い方の見直しに役立ちます。

つまり、スマホに問題があるかどうかを判断することよりも、「デジタルを自分の生活にどう取り入れると快適なのか」を考えることがデジタルウェルビーイングの中心です。

スマホを遠ざけるのではなく、自分が主導権を持って使える状態を目指す、と考えるとわかりやすいでしょう。

Androidの「Digital Wellbeing」でできること

Androidスマホには、スマホの利用状況を確認したり、使いすぎを防いだりするための「Digital Wellbeing(デジタル ウェルビーイング)」関連の機能が用意されています。

機種やAndroidのバージョンによって画面や機能名が異なる場合がありますが、「設定」から「Digital Wellbeingと保護者による使用制限」などの項目を開くと確認できます。

ダッシュボードでスマホの使い方を確認する

まず役立つのが、スマホをどのくらい使っているのかを確認できる機能です。

たとえば、

  • スマホを使った時間
  • アプリごとの利用時間
  • スマホを開いた回数
  • 届いた通知の数

などを確認できます。

「スマホを使いすぎている気がする」という感覚だけではなく、実際の利用状況を数字で振り返れるのがポイントです。

意外なアプリに長い時間を使っていたことに気づく場合もあります。

アプリタイマーで利用時間の目安を決める

特定のアプリを長時間使ってしまう場合には、「アプリタイマー」を利用できます。

たとえば、SNSや動画アプリなどに1日の利用時間を設定しておけば、使いすぎに気づくきっかけになります。

これは「絶対に使ってはいけない」というより、自分で決めた時間を意識するための補助機能と考えるとよいでしょう。

フォーカスモードで集中する

仕事や勉強に集中したいときに便利なのが「フォーカスモード」です。

気になりやすいアプリを指定して一時的に利用を休止することで、作業中についSNSや動画アプリを開いてしまうのを防ぎやすくします。

スマホそのものを使えなくするわけではないため、必要な機能を残しながら集中しやすい環境を作れます。

おやすみ時間モードで夜のスマホ利用を見直す

寝る前についスマホを長く見てしまう場合は、「おやすみ時間モード」も役立ちます。

設定した時間帯に通知などによる邪魔を減らしたり、画面表示を変えたりすることで、「そろそろスマホを置く時間」と意識するきっかけを作れます。

毎晩自分で設定を切り替えるのではなく、生活リズムに合わせてスケジュールを設定できるのも便利です。

まずは「制限」より「確認」から

Digital Wellbeingにはさまざまな機能がありますが、最初から厳しい制限を設定する必要はありません。

まずは数日間、普段どおりスマホを使ってみて、

「どのアプリを長く使っているのか」
「通知はどのくらい届いているのか」
「どの時間帯にスマホをよく使っているのか」

を確認するだけでも、自分のスマホとの付き合い方が見えてきます。

デジタルウェルビーイングでは、スマホを無理に使わないようにするのではなく、まず自分の使い方を「見える化」することが第一歩になります。

iPhoneでデジタルウェルビーイングを実践する方法

iPhoneには、Androidの「Digital Wellbeing」という名前の機能はありませんが、「スクリーンタイム」を中心に、スマホとの付き合い方を見直すための機能が用意されています。

「設定」→「スクリーンタイム」を開くと、iPhoneをどのくらい使っているのかを確認したり、アプリの利用時間を制限したりできます。

スクリーンタイムで利用状況を確認する

スクリーンタイムでは、iPhoneを使っている時間だけでなく、どのようなアプリに時間を使っているのかも確認できます。

たとえば、

  • 1日や1週間の使用状況
  • アプリやカテゴリーごとの使用時間
  • iPhoneを持ち上げたり操作したりした状況
  • アプリなどから届いた通知

といった情報を確認できます。

「思ったよりSNSを見ていた」「夜にスマホを使う時間が長い」など、自分では気づきにくかった使い方を振り返るきっかけになります。

「休止時間」でスマホから離れる時間を作る

「休止時間」を設定すると、指定した時間帯は、許可したアプリや電話などを中心に利用する状態にできます。

たとえば、夜11時から朝7時まで設定しておけば、寝る前についSNSや動画を見続けてしまうのを防ぐきっかけになります。

スマホを完全に使えなくする機能ではなく、「この時間帯は少しスマホから離れよう」と自分で区切りを作るために利用できます。

「アプリ使用時間の制限」で使いすぎに気づく

SNSや動画、ゲームなど、特定のアプリを長時間使ってしまう場合には「アプリ使用時間の制限」を利用できます。

アプリやカテゴリーごとに1日の利用時間の目安を設定できるため、「気づいたら長時間使っていた」という状況を減らす助けになります。

ただし、制限時間を設定すること自体が目的ではありません。

自分がどのアプリに時間を使っているのかを意識するための機能として使うとよいでしょう。

「常に許可」で必要なアプリを残せる

スマホの利用を制限すると、「必要なアプリまで使えなくなるのでは?」と思うかもしれません。

iPhoneでは「常に許可」を設定することで、休止時間中でも利用したいアプリなどを選べます。

連絡などに必要な機能を残しながら、自分が減らしたい使い方だけを見直せるのがポイントです。

AndroidとiPhoneは名前が違っても目的は似ている

Androidでは「Digital Wellbeing」、iPhoneでは主に「スクリーンタイム」を利用するため、名称や操作方法は異なります。

しかし、

「自分がスマホをどう使っているのかを知る」
「必要に応じて利用時間を調整する」
「集中する時間やスマホから離れる時間を作る」

という目的には共通する部分があります。

どちらの場合も、最初から細かく制限するより、まず現在の利用状況を確認するところから始めると取り組みやすいでしょう。

スクリーンタイムを見ると何がわかる?

スマホの利用状況を見ると、まず気になるのが「1日○時間」という合計時間ではないでしょうか。

しかし、デジタルウェルビーイングを考えるうえでは、合計時間だけを見るよりも、「何に・いつ・どのように使っているのか」を確認することが大切です。

アプリごとの利用時間を見る

まず確認したいのが、どのアプリに多くの時間を使っているかです。

たとえば、1日のスマホ利用が4時間だったとしても、その内訳が、

  • 動画を見る時間
  • SNSを見る時間
  • メッセージをやり取りする時間
  • 電子書籍を読む時間
  • 地図や乗換案内を使う時間

では意味が違います。

合計時間だけでは、「減らしたい時間」と「必要な時間」を区別できません。

アプリごとの利用時間を見ることで、自分がどのようなことにスマホを使っているのかがわかりやすくなります。

スマホを使う時間帯にも注目する

利用時間とあわせて確認したいのが、スマホを使っている時間帯です。

たとえば、同じ1時間でも、昼休みに使う場合と寝る直前に使う場合では、生活との関わり方が異なります。

特に、

「寝る予定の時間を過ぎても使っている」
「仕事や勉強をする時間に何度も見ている」

といった傾向があれば、利用時間そのものを減らすより、使う時間帯を変えるほうが取り組みやすい場合もあります。

通知の多いアプリも確認する

スマホを開く原因は、自分からアプリを使おうと思ったときだけではありません。

通知が届いたため、反射的にスマホを確認することもあります。

通知の多いアプリがわかれば、「この通知は本当に必要だろうか」と見直すきっかけになります。

すべての通知をオフにする必要はありません。連絡など必要なものは残し、急いで確認する必要のない通知だけを減らす方法もあります。

「何時間なら適正」と考えすぎない

スクリーンタイムを確認すると、「スマホは1日何時間までなら大丈夫なの?」と思うかもしれません。

しかし、仕事、勉強、連絡、趣味など、スマホを使う目的は人によって違います。

そのため、大人のスマホ利用について「○時間以内なら適正」と一律に考えるより、

「やりたいことに時間を使えているか」
「睡眠や仕事などに影響していないか」
「必要がないのに何度もスマホを開いていないか」

といった点を見るほうが、自分に合った使い方を見つけやすくなります。

スクリーンタイムは「使いすぎを判定する成績表」ではなく、自分のデジタル生活を振り返るための記録として活用するとよいでしょう。

通知を減らすだけでもスマホとの関係は変わる

スマホを使う時間を見直したいとき、「利用時間を減らさなければ」と考えがちです。

しかし、もっと簡単に始められる方法があります。

それが「通知の整理」です。

スマホは自分から見ようと思って開くだけでなく、通知が届いたことをきっかけに手に取ることも多いためです。

すべての通知が同じように重要とは限らない

スマホには、電話やメッセージのほかにも、ニュース、SNS、ショッピング、ゲームなど、さまざまな通知が届きます。

中には、すぐに確認する必要がないものもあるでしょう。

たとえば、

  • 家族からの連絡はすぐに気づきたい
  • メールはあとでまとめて確認すればよい
  • SNSの「いいね」は急いで確認する必要はない
  • ショッピングアプリのお知らせは必要なときだけ見ればよい

というように、通知の重要度はそれぞれ異なります。

すべてをオン・オフの二択で考えるのではなく、「すぐ知りたいもの」と「あとで確認すればよいもの」に分けると整理しやすくなります。

通知が来るたびにスマホを見る習慣を減らす

通知が届くと、「何だろう?」と気になってスマホを確認したくなることがあります。

確認だけで終われば短時間ですが、そのままSNSを見たり、ニュースを読んだりして、別のアプリへ移ってしまうこともあります。

こうした小さな中断が1日に何度も繰り返されている場合、通知を整理するだけでもスマホを見る回数を減らしやすくなります。

「通知されたら見る」から「自分で決めて見る」へ

通知を整理する大きなメリットは、スマホを見るタイミングを自分で選びやすくなることです。

たとえば、ニュースやSNSを通知が届くたびに確認するのではなく、

「昼休みに見る」
「夕方にまとめて確認する」

と決める方法もあります。

スマホから呼び出されるたびに見るのではなく、自分が必要なときにスマホを見るという関係に変えていくわけです。

最初は1つのアプリからでもよい

いきなりすべての通知を整理しようとすると面倒に感じるかもしれません。

まずは「この通知は多いな」と感じているアプリを1つ選び、必要性を確認してみるだけでも十分です。

大切な連絡の通知まで無理にオフにする必要はありません。

必要な通知は残し、必要性の低い通知だけを少しずつ減らす。

これも、スマホとの付き合い方を自分で選ぶ「デジタルウェルビーイング」の実践方法の一つです。

スマホとの上手な付き合い方

デジタルウェルビーイングを実践するために、スマホを使う時間を大幅に減らす必要はありません。

大切なのは、「スマホを使わないように我慢する」ことよりも、「使う場面と使わない場面を自分で選ぶ」ことです。

生活の中で取り入れやすい方法から試してみましょう。

食事中はスマホを少し離してみる

食事をしながらスマホを見ることが習慣になっている場合は、食事の間だけスマホをテーブルから離してみる方法があります。

家族と食事をするときなら、会話に集中する時間にもなります。

一人で食事をするときも、「スマホを見てはいけない」と決める必要はありません。

「今日はスマホを見ないで食べてみよう」くらいの軽い取り組みから始めると続けやすいでしょう。

仕事や勉強中はスマホを見るきっかけを減らす

仕事や勉強をしているとき、通知が届くたびにスマホを確認すると、集中が途切れることがあります。

集中したい時間だけ、

  • 通知を減らす
  • フォーカスモードなどを利用する
  • スマホを机の上ではなく少し離れた場所に置く

といった方法を試してみるのもよいでしょう。

スマホを完全に使えなくするのではなく、「必要なときには使えるけれど、なんとなく手に取らない」環境を作るのがポイントです。

寝る前に「スマホを終える時間」を決める

寝る前は、SNSや動画を長く見てしまいやすい時間帯です。

そこで、「夜10時以降は禁止」と厳しく決めるより、

「寝る30分前になったらスマホを充電場所に置く」
「ベッドでは動画を見ない」

など、自分が続けやすいルールを一つ決めてみる方法があります。

Androidの「おやすみ時間モード」やiPhoneの「休止時間」を利用するのも一つの方法です。

「なんとなくスマホを開く」に気づく

特に調べたいことがあるわけでも、連絡が来たわけでもないのに、気づいたらスマホを開いていることがあります。

そんなときは、「今、何を見るためにスマホを開いたのだろう」と一度考えてみるだけでも違います。

目的があればそのまま使えばよいですし、特に目的がなければ画面を閉じるという選択もできます。

この小さな習慣によって、「無意識に使う」から「自分で選んで使う」へ変えていきやすくなります。

スマホ以外の楽しみを増やす

スマホの利用時間を減らそうとすると、「スマホを触らないこと」ばかりに意識が向きがちです。

しかし、空いた時間にすることがなければ、またスマホを手に取りやすくなります。

読書、散歩、音楽、運動、料理、趣味など、スマホ以外で楽しめる時間を作るのも一つの方法です。

「スマホを1時間減らす」と考えるより、「その1時間で何をしたいか」を考えたほうが前向きに取り組みやすいでしょう。

自分に合うルールを一つだけ試してみる

スマホとの上手な付き合い方に、すべての人に共通する正解があるわけではありません。

生活スタイルも、スマホを使う目的も人によって異なります。

まずは、

「寝る前30分だけスマホを置く」
「SNSの通知を一つ減らす」
「食事中はスマホを見ない」

など、一つだけ試してみるのがおすすめです。

続けにくければ、ルールを変えてもかまいません。

自分の生活に合った使い方を少しずつ見つけていくことが、デジタルウェルビーイングにつながります。

デジタルウェルビーイングとデジタルデトックスの違い

デジタルウェルビーイングと似た言葉に「デジタルデトックス」があります。

どちらもスマホやインターネットとの付き合い方を見直すときに使われますが、考え方には少し違いがあります。

大まかに分けると、デジタルウェルビーイングは「日常的にデジタルと上手に付き合うこと」、デジタルデトックスは「一定時間デジタル機器から距離を置くこと」に重点があります。

デジタルウェルビーイングデジタルデトックス
基本的な考え方デジタルとのバランスを整えるデジタルから一時的に距離を置く
期間日常的・継続的数時間、1日、休日など
スマホ必要に応じて使う意識的に使わない時間を作る
主な方法通知整理、利用状況の確認、時間管理などスマホを置く、SNSを見ない時間を作るなど
目指すもの自分に合った使い方デジタルから離れる時間を確保する

デジタルデトックスは「一時的に離れてみる」

たとえば、

「休日の午前中はSNSを見ない」
「散歩に出るときはスマホを必要以上に触らない」
「寝る前の1時間は動画を見ない」

といった取り組みも、デジタルから意識的に距離を置く方法です。

必ずしも何日間もスマホを完全に使わない必要はありません。

自分の生活に合わせて、短い時間から試すこともできます。

デジタルウェルビーイングは日常の付き合い方を考える

一方、デジタルウェルビーイングでは、スマホを生活から切り離すことを目的としているわけではありません。

連絡、地図、決済、仕事、勉強など、必要な場面ではデジタルの便利さを活用します。

そのうえで、

「通知は必要なものだけにする」
「寝る前は使う時間を短くする」
「SNSを見る時間を決める」

など、日常生活の中で無理のないバランスを考えていきます。

どちらか一方を選ぶ必要はない

デジタルウェルビーイングとデジタルデトックスは、対立する考え方ではありません。

普段はデジタルウェルビーイングを意識しながらスマホを使い、ときどきデジタルデトックスとしてスマホから離れる時間を作る、といった組み合わせもできます。

たとえるなら、デジタルウェルビーイングは「毎日の食生活を整えること」、デジタルデトックスは「ときどき食生活を見直す機会を作ること」に近いイメージです。

大切なのは、流行している方法に合わせることではなく、自分にとって無理のないデジタルとの距離を見つけることです。

子ども・家族のデジタルウェルビーイング

デジタルウェルビーイングは、大人だけの問題ではありません。

子どももスマホやタブレット、ゲーム機、パソコンなどに触れる機会が増えており、家庭でデジタル機器との付き合い方を考えることも大切になっています。

ただし、「スマホは1日○時間まで」と時間だけで考えるのではなく、何に使っているのかにも目を向ける必要があります。

「何時間使ったか」だけで考えない

子どもがスマホやタブレットを使う目的はさまざまです。

動画やゲームを楽しむこともあれば、友だちとの連絡、学校の課題、調べもの、学習などに使うこともあります。

そのため、画面を見ている時間をすべて同じものとして考えると、実際の使い方が見えにくくなります。

「どのくらい使ったか」とあわせて、「何のために使ったか」を確認することも大切です。

家庭でルールを話し合う

スマホのルールを作る場合も、大人が一方的に決めるだけではなく、子どもと話し合いながら考える方法があります。

たとえば、

  • 食事中はスマホを置く
  • 寝る時間になったら充電場所に置く
  • 宿題をするときはゲームを休む
  • 家族で話しているときはスマホを見続けない

など、時間だけでなく「どの場面では使わないか」を決めるとわかりやすくなります。

年齢や生活スタイルの変化に合わせて、ルールを見直すことも必要です。

スマホの機能を補助として利用する

子どものスマホ利用を管理するための機能もあります。

AndroidやiPhoneには、利用時間やアプリの使用などを管理するための保護者向け機能が用意されています。

こうした機能は便利ですが、設定だけですべてを解決しようとするのではなく、家庭で決めたルールを支えるための補助として利用するとよいでしょう。

大人自身のスマホの使い方も振り返る

子どもに「食事中はスマホを見ない」と言いながら、大人がずっとスマホを見ていると、ルールに納得しにくいこともあります。

そこで、子どもだけを対象にするのではなく、

「食事中は家族みんなスマホを置こう」
「寝る前はそれぞれスマホから離れる時間を作ろう」

というように、家族全体のルールとして考える方法もあります。

デジタルウェルビーイングは、誰かのスマホを制限するための考え方ではありません。

家族それぞれがデジタルの便利さを活かしながら、生活とのバランスを考えていくことが大切です。

デジタルウェルビーイングで大切なのは「使わないこと」ではない

デジタルウェルビーイングというと、「スマホの利用時間を減らす」「SNSを見ないようにする」といった取り組みをイメージするかもしれません。

しかし、本来の目的はスマホを遠ざけることではありません。

スマホやインターネットの便利さを活かしながら、自分の生活に合った使い方を選んでいくことが大切です。

スマホは生活を便利にしてくれる道具

現在のスマホには、電話やメッセージだけでなく、地図、カメラ、決済、ニュース、動画、音楽、読書、学習など、さまざまな機能があります。

必要なときに使えば、生活を便利にしてくれる道具です。

そのため、「スマホを長く使ったから悪い」と考える必要はありません。

大切なのは、その時間が自分にとって必要だったのか、満足できる使い方だったのかを振り返ることです。

「使わない」より「自分で選んで使う」

スマホとの付き合い方を見直すときは、利用時間を減らすことだけを目標にしない方法もあります。

たとえば、

  • 必要のない通知を減らす
  • 寝る前だけスマホを置く
  • 集中したいときはフォーカスモードを使う
  • SNSを見る時間を自分で決める
  • スクリーンタイムで利用状況を確認する

といった小さな工夫でも十分です。

「通知が来たから見る」のではなく、「自分が見たいときに見る」。

このようにスマホを使うタイミングを自分で選べるようにすることも、デジタルウェルビーイングにつながります。

自分に合ったバランスを見つけよう

スマホの使い方に、すべての人に共通する正解はありません。

仕事で長時間スマホを使う人もいれば、趣味や家族との連絡に使う人もいます。

生活スタイルが違えば、ちょうどよい距離感も変わります。

まずはAndroidの「Digital Wellbeing」やiPhoneの「スクリーンタイム」を見て、自分がどのようにスマホを使っているのか確認してみるところから始めてみましょう。

そして、「少し変えてみたい」と感じるところがあれば、一つだけ試してみます。

デジタルウェルビーイングとは、デジタルを生活からなくすことではありません。

スマホに時間を決めてもらうのではなく、自分がスマホを使う時間を選ぶ。

そんな関係を作っていくことが、スマホと上手に付き合う第一歩です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次