
車の中に「緊急脱出用ハンマー」を備えていますか?
普段はほとんど使うことがないため、
「本当に必要なの?」
「安いものでも大丈夫?」
「100均やダイソーの商品でも使える?」
「JIS規格の商品を選んだほうがいい?」
と迷う方も多いのではないでしょうか。
緊急脱出用ハンマーは、事故や水没などによってドアや窓が開かなくなったとき、車外へ脱出するために使うアイテムです。
ただし、緊急脱出用ハンマーを持っていれば、どんな車の窓でも割れるわけではありません。
フロントガラスや一部のドアガラスには、ハンマーでは脱出用の穴を開けられない「合わせガラス」が使われています。
そのため、商品選びだけでなく、
- 自分の車のどのガラスを割れるのか
- どこにハンマーを置くのか
- どのように使うのか
まで知っておくことが大切です。
この記事では、車の緊急脱出用ハンマーの必要性から、割れない原因、JIS規格、商品を選ぶときのポイントまで、初心者にもわかりやすく解説します。
車の緊急脱出用ハンマーとは?
緊急脱出用ハンマーとは、事故や水没などで車のドアや窓を開けられなくなったときに、車内から脱出するために使う緊急用品です。
「脱出用ハンマー」「緊急脱出ハンマー」「レスキューハンマー」などと呼ばれることもあります。
車の窓ガラスを割って脱出するための道具
交通事故によってドアが変形したり、豪雨による冠水などで車が水没したりすると、通常の方法では車外へ出られなくなることがあります。
特に水没時には、水圧によってドアが開けにくくなることがあります。
さらに電気系統に不具合が起きれば、パワーウインドーを操作できなくなる可能性もあります。
このような場合に、強化ガラスを割って脱出口を作るために使用するのが緊急脱出用ハンマーです。
シートベルトカッター付きの商品もある
緊急脱出用ハンマーには、シートベルトカッターが一体になった商品も多くあります。
事故などでシートベルトがロックして外れなくなった場合、カッターを使ってベルトを切断してから脱出します。
つまり、
シートベルトを切る → 窓ガラスを割る → 車外へ脱出する
という一連の行動をサポートするためのアイテムです。
緊急時にはシートベルトを外せない可能性もあるため、これから購入するならシートベルトカッターの有無も確認しておきたいポイントです。
緊急脱出用ハンマーにはいくつかのタイプがある
緊急脱出用ハンマーというと金づちのような形をイメージしますが、大きく分けると次のようなタイプがあります。
| タイプ | 特徴 |
|---|---|
| 金槌タイプ | グリップを握ってガラスを叩く一般的なタイプ |
| ピックタイプ | ピックのように握ってガラスを叩く |
| ポンチタイプ | 先端をガラスに押し当てて作動させる |
どのタイプがよいかだけでなく、緊急時にすぐ取り出して使えるかどうかも重要です。

車に緊急脱出用ハンマーは必要?
緊急脱出用ハンマーは、道路を走行するために必ず用意しなければならない装備ではありません。
しかし、豪雨や交通事故などによって車内に閉じ込められる可能性を考えると、万が一に備えて車内に用意しておきたいアイテムのひとつです。
豪雨や冠水によって車から出られなくなることがある
近年は局地的な豪雨などによって、短時間で道路が冠水することがあります。
車が一定の深さまで水没すると、車外からかかる水圧によってドアを開けることが難しくなる場合があります。
さらに浸水によって電気系統が故障すると、パワーウインドーが動かなくなる可能性もあります。
もちろん、冠水した道路には進入しないことが何より重要です。
それでも予期せず水没してしまった場合に、脱出手段のひとつとなるのが緊急脱出用ハンマーです。
交通事故のときにも役立つ可能性がある
緊急脱出用ハンマーが必要になるのは、水没事故だけではありません。
交通事故によって車体が変形すると、ドアが開かなくなる場合があります。
さらに車が転倒・転覆すると、シートベルトに体重がかかって外しにくくなることもあります。
シートベルトカッター付きの緊急脱出用ハンマーであれば、こうした状況で脱出を助ける道具になります。
買うだけではなく「置く場所」も重要
緊急脱出用ハンマーを購入しても、トランクの奥に入れていては、緊急時に取り出せない可能性があります。
大切なのは、運転席に座った状態で手が届くところに安全に固定しておくことです。
事故で体を自由に動かせなくなった状態でも取り出せる場所を考えて設置しておきましょう。
また、車内に置く前に「自分の車のどのガラスなら破砕できるのか」を確認しておくことも重要です。
実は、緊急脱出用ハンマーを使っても割ることのできないガラスがあります。
次に、「緊急脱出用ハンマーを使っても窓ガラスが割れないのはなぜ?」という疑問について詳しく見ていきます。
緊急脱出用ハンマーでも割れないガラスがある
緊急脱出用ハンマーがあれば、車の窓ガラスはすべて割れると思っている方もいるかもしれません。
しかし、車に使われているガラスにはいくつかの種類があり、緊急脱出用ハンマーで割って脱出できるものと、割ることが難しいものがあります。
特に注意したいのが「強化ガラス」と「合わせガラス」の違いです。
緊急時になってから「ハンマーで叩いているのに割れない」とならないよう、自分の車にどのようなガラスが使われているのか確認しておきましょう。
フロントガラスは基本的に脱出用ハンマーでは割れない
一般的な自動車のフロントガラスには「合わせガラス」が使われています。
合わせガラスは、2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ構造になっています。
衝撃を受けてガラスにひびが入っても破片が飛び散りにくく、視界や乗員の安全を確保するための構造です。
その反面、緊急脱出用ハンマーで叩いても穴を開けにくいため、脱出口を作る目的には適していません。
水没などで脱出するときに「まずフロントガラスを割ろう」と考えるのは避けたほうがよいでしょう。
サイドガラスなら必ず割れるわけではない
「フロントガラスがダメなら、横の窓を割ればいい」と思うかもしれません。
従来、多くの車のサイドガラスには強化ガラスが使われてきました。
強化ガラスは一定以上の衝撃を加えると細かな粒状に砕ける性質があるため、緊急脱出用ハンマーによる破砕に適しています。
ところが、最近では静粛性や防犯性などを目的として、ドアガラスにも合わせガラスを採用している車があります。
そのため、
「サイドガラス=緊急脱出用ハンマーで割れる」
とは限りません。
前席と後席で異なる種類のガラスが使われている車もあるため注意が必要です。
強化ガラスと合わせガラスの違い
緊急脱出用ハンマーを備えるなら、強化ガラスと合わせガラスの違いを知っておきましょう。
| 項目 | 強化ガラス | 合わせガラス |
|---|---|---|
| 構造 | 特殊な処理で強度を高めたガラス | 2枚のガラスの間に中間膜を挟んだ構造 |
| 割れ方 | 細かな粒状に砕ける | ひびが入っても中間膜によって形を保ちやすい |
| 主な使用場所 | サイド・リアなど | フロント、車種によってサイドなど |
| 脱出用ハンマー | 破砕対象になる | 脱出用の穴を開けることは難しい |
ここで大切なのは、「ガラスはガラスだからハンマーで割れる」と考えないことです。
緊急脱出用ハンマーの破砕対象となるのは、基本的に強化ガラスです。

自分の車のガラスを確認する方法
緊急脱出用ハンマーを購入したら、自分の車のどこに強化ガラスが使われているのか確認しておくことをおすすめします。
確認方法としては、
・車の取扱説明書を確認する
・自動車メーカーや販売店に問い合わせる
・窓ガラスに記載されている表示を確認する
などがあります。
ただし、ガラスに記載された文字だけでは判断しにくい場合もあります。
よくわからない場合は、自動車メーカーやディーラーなどに確認すると安心です。
「運転席のガラスが合わせガラスだった場合、どこを割れば脱出できるのか」まで事前に確認しておくと、いざというときの備えになります。
緊急脱出用ハンマーで窓ガラスを割る方法
緊急脱出用ハンマーを車に積んでいても、使い方を知らなければ緊急時に戸惑ってしまいます。
特に水没時や事故直後は、落ち着いて説明書を読む余裕がない可能性があります。
購入したら一度説明書を読み、使い方を確認しておきましょう。
まずシートベルトを外す
車から脱出するときは、まずシートベルトを外します。
通常どおりバックルを操作して外せれば問題ありません。
しかし、事故などによってシートベルトがロックしたり、バックルを操作できなくなったりする可能性があります。
このような場合に役立つのがシートベルトカッターです。
緊急脱出用ハンマーにはカッターを一体化した商品が多いため、購入時に確認しておくとよいでしょう。
破砕できるサイドガラスなどを狙う
シートベルトを外したら、緊急脱出用ハンマーで破砕できる強化ガラスを狙います。
ここでフロントガラスや合わせガラスを何度も叩いてしまうと、脱出までの貴重な時間を失う可能性があります。
だからこそ、普段から「自分の車ではどの窓を割ればよいのか」を把握しておくことが重要です。
ガラスの端付近を狙う
ハンマータイプの場合は、一般にガラスの中央より端付近を狙うのがポイントです。
ただし、製品によって使用方法が異なる場合があります。
ポンチタイプのように、ガラスに押し付けて作動させる製品もあります。
実際に使用するときは、その製品の取扱説明書に従ってください。
ガラスを破砕して車外へ脱出する
ガラスを破砕できたら、窓から車外へ脱出します。
水没時には車内へ水が一気に入ってくる可能性があるため、できるだけ早い段階で脱出することが重要です。
基本的な流れは、
シートベルトを外す
↓
破砕できる窓ガラスを確認する
↓
緊急脱出用ハンマーを使用する
↓
窓から車外へ脱出する
となります。

緊急時にこの手順を思い出せるよう、ハンマーを車に置くだけでなく、家族で使い方を確認しておくのもよいでしょう。
緊急脱出用ハンマーでガラスが割れない原因
「緊急脱出用ハンマーで叩いたのにガラスが割れなかった」というケースでは、ハンマーそのものだけでなく、ガラスの種類や使い方などが関係している可能性があります。
主な原因を確認してみましょう。
合わせガラスを叩いている
まず考えられるのが、合わせガラスを叩いているケースです。
合わせガラスは、ひびが入っても中間膜によってガラスが保持されるため、緊急脱出用ハンマーで脱出口を作ることは困難です。
フロントガラスだけでなく、サイドガラスにも合わせガラスが採用されている場合があります。
叩く場所が適切ではない
強化ガラスであっても、叩く場所やハンマーの使い方によってはうまく破砕できない可能性があります。
ハンマータイプでは、一般にガラスの端付近を狙います。
緊急時に慌てないためにも、購入した製品の説明書で正しい使用方法を確認しておきましょう。
ハンマーの性能を確認していない
緊急脱出用ハンマーは、さまざまな価格の商品が販売されています。
安いか高いかだけでは、その商品の性能を判断できません。
そこで商品選びの目安のひとつになるのが、JISマークなどの安全性・性能に関する表示です。
特にAmazonや楽天市場では多くの商品が表示されるため、「安い」「レビューが多い」という理由だけで決めるのではなく、商品の仕様を確認することが大切です。

では、商品を選ぶときによく見かける「JIS規格」とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
次は、緊急脱出用ハンマーのJIS規格やJISマークについて詳しく見ていきます。
緊急脱出用ハンマーのJIS規格とは?
Amazonや楽天市場で緊急脱出用ハンマーを探していると、「JIS規格」「JIS認証」「JISマーク」といった表示を見かけることがあります。
緊急時に使うものだけに、価格やデザインだけではなく、性能を確認して商品を選びたいところです。
国土交通省では、十分な破砕性能が確保されたものとして、JISマークやGSマークを取得している製品、販売店などが推奨する純正品などを推奨しています。
では、JIS規格とはどのようなものなのでしょうか。
緊急脱出用ハンマーには「JIS D 5716」がある
自動車用の緊急脱出支援用具には、
「JIS D 5716:2024 自動車用緊急脱出支援用具」
という日本産業規格があります。
この規格では、交通事故や水没事故などによって車内に閉じ込められた場合に使用する緊急脱出支援用具について定められています。
対象となる主な機能は、
・シートベルトを切断する機能
・自動車の強化ガラスを破砕する機能
です。
ただし、JIS D 5716でガラス破砕機能の対象となっているのは、呼び厚さ4mm以下の強化ガラスです。
合わせガラスや有機ガラスは対象に含まれていません。
つまり、JISに適合した緊急脱出用ハンマーであっても、
「車のすべてのガラスを割れる」
という意味ではありません。
自分の車のどの窓に強化ガラスが使われているのか、あらかじめ確認しておくことが重要です。
JISマークが商品選びの目安になる
JISマークは、国に登録された認証機関による審査などを経て、該当するJISへの適合性が認証された製品などに表示できるマークです。
緊急脱出用ハンマーの場合も、商品を選ぶときの判断材料のひとつになります。
国土交通省が市販の脱出用ハンマー51銘柄を対象に破砕性能試験を行った調査では、JIS規格とGS規格に準拠した試験が行われました。
その結果を踏まえ、国土交通省はJISマーク・GSマークを取得した製品や、各販売店などが推奨する純正品などを推奨しています。
Amazonや楽天市場で選ぶ場合にも、商品説明やパッケージなどでこうした表示を確認するとよいでしょう。
GSマークとは?
緊急脱出用ハンマーでは、JISマークのほかに「GSマーク」が表示されている製品もあります。
GSはドイツの製品安全法に基づく安全認証制度によるマークです。
国土交通省が行った脱出用ハンマーの性能試験でも、JISマークとGSマークが製品性能を確認する表示として取り上げられています。
そのため、
「どの緊急脱出用ハンマーを選べばいいかわからない」
という場合は、JISマークやGSマークの有無をひとつの目安にできます。

「JIS規格準拠」と「JISマーク」は同じとは限らない
通販で商品を探すときに注意したいのが、「JIS規格準拠」「JIS規格相当」「JIS規格試験済み」といった表現です。
これらの表示があるからといって、必ずしも「JISマークを取得している」という意味になるとは限りません。
JISマーク取得品を探している場合は、
・JISマークが実際に表示されているか
・商品説明に認証について記載されているか
・メーカーの公式情報ではどのように説明されているか
などを確認するとよいでしょう。
商品名に「JIS」という文字が入っているだけで判断しないことも大切です。
規格だけでなく使いやすさも確認する
JISマークなどは重要な判断材料ですが、それだけで商品を決める必要はありません。
実際の緊急時を考えると、
・運転席から取り出しやすいか
・しっかり握れるか
・車内に固定できるか
・シートベルトカッターが付いているか
・取扱説明書がわかりやすいか
といった点も重要です。
特に、せっかく緊急脱出用ハンマーを購入しても、トランクや工具箱など手の届かないところに収納していては、緊急時に使用できない可能性があります。
性能と使いやすさ、設置方法まで含めて選びましょう。
100均・ダイソーの緊急脱出用ハンマーでも大丈夫?
緊急脱出用ハンマーを探していると、
「100均でも売っている?」
「ダイソーの商品でも大丈夫?」
「高いものを買う必要はある?」
と気になる方もいるでしょう。
緊急脱出用ハンマーは「安いからダメ」「高いから安心」と単純に判断できるものではありません。
大切なのは価格ではなく、必要な性能を備えていることです。
100均で購入するときも性能表示を確認する
100円ショップなどで緊急脱出用品を見つけた場合も、まず商品パッケージや説明書を確認しましょう。
確認したいのは、
・どのようなガラスを対象としているか
・シートベルトカッターが付いているか
・性能試験について記載されているか
・JISマークなど性能を判断できる表示があるか
・使用方法や注意事項が明記されているか
といったポイントです。
「緊急脱出用」と書いてあることだけで判断せず、どのような性能が確認されている商品なのかを見ることが大切です。
ダイソーの商品は販売状況や仕様を確認する
ダイソーなど100円ショップの商品は、店舗や時期によって取扱商品が変わることがあります。
また、同じような名称の商品でも仕様が変更される可能性があります。
そのため、「ダイソーだから大丈夫」「100均だから使えない」とブランドや価格だけで判断するのではなく、購入時点の商品情報を確認しましょう。
緊急脱出用ハンマーは、いざというときに命を守るために使う可能性がある商品です。
数百円の価格差だけを基準にせず、性能を確認して選ぶことをおすすめします。
100均とカー用品店・通販商品はどう選ぶ?
購入場所ごとの特徴を簡単に整理すると、次のようになります。
| 購入場所 | 特徴 |
|---|---|
| 100円ショップ | 手軽に探せるが、商品ごとに性能表示を確認したい |
| カー用品店 | 車用品として実物を確認しながら選びやすい |
| ディーラー | 純正品や販売店推奨品について相談しやすい |
| Amazon・楽天市場 | 多くの商品から規格・機能・サイズなどを比較しやすい |
どこで購入する場合でも、「価格だけで決めない」という考え方は同じです。

Amazonや楽天市場なら複数の商品を比較しやすいため、JISマークなどの表示、シートベルトカッター、収納ホルダーの有無などをチェックしながら選ぶとよいでしょう。
次は、トヨタの純正品やオートバックスなどで購入する場合について見ていきます。
トヨタにも緊急脱出用ハンマーはある?
緊急脱出用ハンマーを探している方の中には、「トヨタ純正の商品はある?」と気になっている方もいるでしょう。
トヨタでは、緊急脱出時に使用するアイテムとして「レスキューマンⅢ(ハンマー&カッター)」を案内しています。
市販品だけでなく、こうした自動車メーカーが取り扱っている商品から選ぶ方法もあります。
トヨタの「レスキューマンⅢ」とは?
レスキューマンⅢは、トヨタの販売店装着オプションとして用意されている緊急脱出用品です。
名前のとおり、
・窓ガラスを破砕するハンマー
・シートベルトを切断するカッター
という2つの機能を備えています。
事故などでシートベルトが外れなくなった場合にはカッターで切断し、ドアが開かない場合にはドアガラスを破砕して脱出口を作るという使い方です。
レスキューマンⅢでもすべてのガラスを割れるわけではない
トヨタも、レスキューマンⅢについて「どのガラスでも割れるわけではない」と注意を促しています。
フロントウインドゥガラスは緊急脱出用ハンマーでは割ることができません。
また、一部の車ではドアガラスやリヤウインドゥガラスにも合わせガラスが採用されており、これらも緊急脱出用ハンマーでは脱出口を作ることができません。
純正品だからフロントガラスまで割れる、というわけではない点には注意しましょう。
トヨタ車なら自分の車のガラスも確認しておこう
レスキューマンⅢを備える場合も、「自分のトヨタ車ではどの窓を破砕できるのか」を確認しておくことが重要です。
車種や仕様によって使用されているガラスが異なる可能性があるためです。
また、レスキューマンⅢは車種によって販売店装着オプションの設定有無が異なります。
購入を検討する場合は、トヨタ販売店などで自分の車への設定やガラスの種類を確認するとよいでしょう。
純正・販売店推奨品を選ぶのもひとつの方法
「Amazonや楽天市場には商品が多すぎて、どれを選べばよいかわからない」
という方なら、自動車メーカーの純正品や販売店推奨品から選ぶのも方法のひとつです。
国土交通省も、JISマークやGSマークを取得した製品とともに、各販売店などが推奨する純正品などを選ぶことを推奨しています。
緊急脱出用ハンマーは、日常的に使用して性能を確認することが難しい商品です。
そのため「信頼できるメーカーや販売店の商品か」という視点も、商品選びでは大切になります。
オートバックスでも緊急脱出用ハンマーは買える?
緊急脱出用ハンマーはカー用品店でも購入できます。
オートバックスでは「AQ. 緊急脱出用ハンマー」が取り扱われています。
実店舗だけでなく公式通販でも取り扱われているため、カー用品と一緒に探したい場合にも便利です。
オートバックスの「AQ. 緊急脱出用ハンマー」
AQ. 緊急脱出用ハンマーは、オートバックスのプライベートブランド「AQ.」の商品です。
主な特徴として、
・強化ガラスを破砕するハンマー
・シートベルト用カッター
・車内に固定するための専用ホルダー
を備えています。
緊急脱出用ハンマーは「どこに収納するか」も重要なので、固定用ホルダーが付いているかどうかは確認しておきたいポイントです。
カー用品店で購入するメリット
カー用品店で購入するメリットのひとつは、実物を確認できることです。
店舗によって在庫状況は異なりますが、商品があれば、
・大きさ
・握りやすさ
・重さ
・収納方法
・ホルダーの形状
などを実際に確認できます。
ネット通販ではサイズを見ただけでは大きさをイメージしにくい場合があるため、「実物を見てから決めたい」という方にはカー用品店が向いています。
また、自分の車のどこに設置すればよいかわからない場合は、店舗スタッフに相談する方法もあります。
Amazon・楽天市場とカー用品店はどちらがいい?
購入場所は、それぞれにメリットがあります。
| 購入方法 | 向いている人 |
|---|---|
| カー用品店 | 実物を確認して選びたい人 |
| ディーラー | 純正品について相談したい人 |
| Amazon | 多くの商品を手軽に比較したい人 |
| 楽天市場 | 複数のショップや商品を比較したい人 |
「どこで買えば安全」というより、商品の性能や仕様を確認して選ぶことが重要です。
Amazonや楽天市場で購入する場合も、価格やレビュー数だけではなく、JISマークなどの表示、メーカー、シートベルトカッター、固定方法などを確認しましょう。
日本製の緊急脱出用ハンマーを選んだほうがいい?
緊急脱出用ハンマーを検索すると、「日本製」というキーワードで探している方も多いようです。
安全に関係する商品なので、
「できれば日本製を選びたい」
と考える方もいるでしょう。
日本製であることを商品選びの条件のひとつにするのは問題ありません。
ただし、「日本製=必ず高性能」とは限らないため、製造国だけで判断しないことが大切です。
「日本製」と安全規格は別に考える
商品を選ぶときは、
「どこで作られたか」
だけではなく、
「どのような性能が確認されているか」
にも注目しましょう。
日本製の商品でも、商品の仕様や性能表示を確認することが大切です。
反対に海外製だからという理由だけで性能が低いと判断することもできません。
日本製にこだわる場合も確認したいポイント
日本製の緊急脱出用ハンマーを探す場合にも、次のような点を確認しましょう。
・JISマークやGSマークなどの表示
・破砕対象となるガラス
・シートベルトカッターの有無
・車内への固定方法
・メーカーや販売元
・取扱説明書や注意事項
Amazonや楽天市場では商品名に「日本製」と記載されている場合がありますが、商品ページだけでなくメーカー公式サイトなども確認すると、より判断しやすくなります。
製造国だけではなく、性能・使いやすさ・設置方法まで含めて比較することがポイントです。
緊急脱出用ハンマーの選び方
ここまで見てきたように、緊急脱出用ハンマーは価格や製造国だけで選ぶものではありません。
実際に購入するときは、次の5つを中心に比較すると選びやすくなります。
1.JISマーク・GSマークなどを確認する
まず確認したいのが、製品の性能を判断するための表示です。
国土交通省では、JISマーク・GSマークを取得した製品や、販売店などが推奨する純正品などを推奨しています。
Amazonや楽天市場の商品ページに「JIS」という文字があるだけで判断せず、具体的にどのような表示・認証なのかを確認しましょう。
2.シートベルトカッター付きを選ぶ
事故によってシートベルトが外れなくなる可能性もあります。
ハンマーとシートベルトカッターが一体になったタイプなら、ひとつの道具でベルトの切断とガラスの破砕に対応できます。
3.握りやすさ・使いやすさを確認する
緊急時には普段と同じように落ち着いて行動できるとは限りません。
片手でも握りやすいか、ハンマー部分を扱いやすいかなども確認しておきましょう。
高齢者や女性など家族も運転する車なら、「家族の誰でも扱いやすいか」という視点で選ぶのもおすすめです。
4.車内に固定できる商品を選ぶ
意外に見落としやすいのが固定方法です。
事故によって車が転倒すると、車内に置いていたハンマーが飛ばされてしまう可能性があります。
専用ホルダーなどで固定できる商品なら、決めた場所に保管しやすくなります。
5.信頼できるメーカー・販売店か確認する
緊急脱出用ハンマーは、いざというときに使用できることが何より重要です。
メーカー名や販売元、商品の仕様、取扱説明書などが明確になっているかも確認しましょう。
口コミは握りやすさやサイズ感などを知る参考になりますが、口コミだけで安全性能を判断するのは避けたいところです。

Amazonや楽天市場で商品を比較するときも、この5つをチェックしていけば候補を絞り込みやすくなります。
そして、もうひとつ忘れてはいけないのが「購入したハンマーを車のどこに置くか」です。
次は、緊急時にすぐ取り出せる設置場所について見ていきます。
緊急脱出用ハンマーはどこに置く?
緊急脱出用ハンマーは、購入するだけでは十分ではありません。
いざというときに手が届かなければ、せっかく備えていても使えないからです。
特に事故で車体が変形したり、水没して車内に水が入ってきたりした状況では、自由に体を動かせない可能性があります。
そのため、緊急脱出用ハンマーは「どこに置くか」まで考えて備えておきましょう。
運転席から手が届く場所に置く
基本となるのは、運転席に座った状態で手が届く場所です。
たとえば、
・運転席周辺の安全に固定できる場所
・センターコンソール周辺
・ドア付近の取り出しやすい場所
などが候補になります。
ただし、車種やハンマーの形状によって適した設置場所は異なります。
運転操作やエアバッグの作動を妨げず、事故の衝撃でも飛び出さない場所を選びましょう。
トランクへの収納は避ける
「普段使わないから」と、緊急脱出用ハンマーをトランクに入れてしまうのはおすすめできません。
水没や事故によってドアが開かなくなった状況では、トランクまで取りに行けない可能性があるからです。
グローブボックスも、事故による変形などで開けられなくなる可能性があります。
緊急時に座席から取り出せることを優先して設置しましょう。
車内で転がらないように固定する
運転席の近くに置いてあっても、固定されていなければ安心とはいえません。
急ブレーキや衝突、転覆などによって、ハンマーがシートの下などへ飛んでしまう可能性があります。
専用ホルダーや固定クリップが付属した商品なら、決めた場所に固定しやすくなります。
Amazonや楽天市場で商品を選ぶ場合も、「固定用ホルダー付きか」を確認しておくとよいでしょう。
家族にも置き場所を伝えておく
家族で同じ車を使っている場合は、ハンマーの置き場所を全員で共有しておきましょう。
「緊急脱出用ハンマーを積んでいることは知っているけれど、どこにあるかわからない」では、緊急時に探すことになってしまいます。
置き場所だけでなく、
・どの窓を破砕できるのか
・ハンマーをどう使うのか
・シートベルトカッターはどこにあるのか
まで家族で確認しておくと安心です。

緊急脱出用ハンマーにはどんなタイプがある?
緊急脱出用ハンマーという名前から、金づちのような形の商品を想像する方が多いでしょう。
しかし、現在はさまざまな形状の商品があります。
代表的なタイプを比較してみましょう。
ハンマータイプ
もっともイメージしやすいのが、グリップを握って窓ガラスを叩くハンマータイプです。
先端部分を強化ガラスに当てて破砕します。
メリットは使い方が直感的にわかりやすいことです。
一方で、ある程度振りかぶるスペースが必要になるため、狭い車内では使いにくい場合があります。
シートベルトカッターが一体になった商品も多く販売されています。
ピックタイプ
ピックタイプは、比較的コンパクトな形状の緊急脱出用品です。
握って先端部分をガラスに当てるように使用します。
一般的なハンマータイプより収納しやすい商品もあります。
ただし、商品によって形状や使用方法が異なるため、購入前に使い方を確認しておきましょう。
ポンチタイプ
ポンチタイプは、先端を窓ガラスに押し付けるなどして内部の機構を作動させ、強化ガラスを破砕するタイプです。
大きく振りかぶる必要がない商品もあるため、車内の狭い場所で使いやすいのが特徴です。
キーホルダーのようなコンパクトな商品もあります。
一方で、一般的なハンマーとは使い方が異なるため、事前に操作方法を理解しておくことが重要です。
タイプごとの違いを比較
| タイプ | 特徴 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| ハンマータイプ | 握ってガラスを叩く | 握りやすさ・固定方法 |
| ピックタイプ | 比較的コンパクト | 先端形状・使用方法 |
| ポンチタイプ | ガラスに押し当てて作動するタイプなど | 作動方法・保管場所 |
どのタイプにもそれぞれ特徴があります。
「どのタイプが一番安全」と決めつけるのではなく、性能が確認でき、自分や家族が扱いやすい商品を選ぶことが大切です。

緊急脱出用ハンマーで勘違いしやすいポイント
緊急脱出用ハンマーは、車内から脱出するための心強い備えですが、持っているだけで必ず脱出できるわけではありません。
特に「どんなガラスでも割れる」「車に積んでおけば大丈夫」といった思い込みには注意が必要です。
最後に、緊急脱出用ハンマーについて勘違いしやすいポイントを整理しておきましょう。
どんな車の窓でも割れるわけではない
もっとも注意したいのが、緊急脱出用ハンマーですべての車の窓を割れるわけではないことです。
緊急脱出用ハンマーの主な破砕対象となるのは強化ガラスです。
フロントガラスに使われている合わせガラスは、ハンマーでひびが入っても中間膜によって保持されるため、脱出できる大きさの穴を開けることは困難です。
また、車種によってはサイドガラスにも合わせガラスが使われています。
購入後は、自分の車のどの窓を破砕できるのか確認しておきましょう。
力いっぱい叩けば必ず割れるわけではない
「強く叩けばどんなガラスでも割れる」というわけでもありません。
合わせガラスを何度も叩いても、脱出口を作ることは困難です。
また、ハンマータイプの場合は、強化ガラスの中央より端付近を狙うなど、製品に応じた正しい使い方を知っておく必要があります。
購入したらパッケージのまま車内に置くのではなく、一度取扱説明書を読んでおきましょう。
車に積んでいるだけでは十分ではない
緊急脱出用ハンマーを購入して安心してしまうのも避けたいところです。
事故によって車が横転した場合、固定されていないハンマーが車内を飛んでしまう可能性があります。
水没時にシートベルトをした状態では、後部座席や離れた場所まで手を伸ばせないことも考えられます。
「車に積んである」ではなく、
「運転席から手が届き、すぐ取り出せる場所に固定してある」
状態にしておくことが大切です。
トランクに入れておけばよいわけではない
非常用品をトランクにまとめている方も多いでしょう。
飲料水や防寒用品などを備えておく場所としてトランクは便利ですが、緊急脱出用ハンマーについては別に考える必要があります。
事故や水没時にトランクへ移動できるとは限らないからです。
運転席や助手席から手が届く場所への設置を検討しましょう。
高価なら必ず安心というわけではない
緊急脱出用ハンマーは価格帯もさまざまです。
高価な商品だから必ず自分の車に適している、安い商品だから必ず使えない、とは判断できません。
価格だけでなく、
・性能を確認できる表示
・破砕対象となるガラス
・シートベルトカッターの有無
・握りやすさ
・固定方法
・メーカーや販売元
などを確認して選びましょう。

緊急脱出用ハンマーは定期的に確認しよう
緊急脱出用ハンマーは、一度購入すると何年も使わずに車内へ置いたままになる可能性があります。
だからこそ、ときどき状態を確認しておくことをおすすめします。
ハンマー本体やホルダーを確認する
長期間車内に置いていると、本体や固定ホルダーなどが劣化する可能性があります。
定期的に、
・本体に破損や変形がないか
・ハンマーの先端に異常がないか
・カッター部分に異常がないか
・ホルダーがしっかり固定されているか
・すぐ取り出せる状態か
などを確認しましょう。
製品に使用期限や交換時期などが指定されている場合は、メーカーの説明に従います。
車を買い替えたらガラスの種類を再確認する
車を買い替えたときにも注意が必要です。
以前の車ではサイドガラスが強化ガラスだったとしても、新しい車でも同じとは限りません。
車種によってはサイドガラスに合わせガラスが採用されています。
ハンマーを新しい車へ載せ替える場合は、新しい車の取扱説明書などでガラスの種類を確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
緊急脱出用ハンマーは車検で必要ですか?
一般的な乗用車で、緊急脱出用ハンマーを車に備えていないことを理由に車検に通らなくなるものではありません。
ただし、事故や水没などに備えるための緊急用品として、車内に用意しておくことを検討したいアイテムです。
緊急脱出用ハンマーに使用期限はありますか?
すべての商品に共通する使用期限があるわけではありません。
製品によって材質や構造が異なるため、メーカーが交換時期や使用期限などを指定している場合は、その案内に従いましょう。
また、長期間車内に置く場合は、本体や固定ホルダーなどに劣化・破損がないか定期的に確認することをおすすめします。
100均の緊急脱出用ハンマーでも車の窓を割れますか?
「100均だから割れない」「価格が高ければ必ず割れる」とは一概にいえません。
重要なのは、強化ガラスを破砕するために必要な性能を備えているかどうかです。
商品を選ぶときは価格だけではなく、JISマークなど性能を確認できる表示や、メーカーが公開している仕様などを確認しましょう。
フロントガラスは緊急脱出用ハンマーで割れますか?
一般的な自動車のフロントガラスには合わせガラスが使われています。
緊急脱出用ハンマーでひびを入れることができても、中間膜によってガラスが保持されるため、脱出できる穴を開けることは困難です。
緊急脱出用ハンマーを使用するときは、破砕可能な強化ガラスを狙います。
サイドガラスなら必ず割れますか?
いいえ。
サイドガラスには強化ガラスが使われていることが多いものの、一部の車では合わせガラスが採用されています。
また、同じ車でも前席と後席でガラスの種類が異なる場合があります。
自分の車の取扱説明書やメーカーの情報などで確認しておきましょう。
助手席にも緊急脱出用ハンマーを置いたほうがいいですか?
必ず複数本必要というわけではありません。
ただし、事故によって運転席側からハンマーを取り出せなくなる可能性も考えられます。
乗車人数や車の大きさ、普段誰が運転するのかなどを考えて、必要に応じて複数箇所への設置を検討してもよいでしょう。
複数設置する場合も、乗員が手の届く安全な場所にしっかり固定することが重要です。
緊急脱出用ハンマーはどこで買えますか?
カー用品店、自動車ディーラー、ホームセンター、Amazon、楽天市場などで購入できます。
購入場所よりも、商品の性能や使いやすさ、固定方法などを確認して選ぶことが大切です。
緊急脱出用ハンマーは「買った後」の備えも大切
緊急脱出用ハンマーは、普段ほとんど使わないアイテムです。
しかし、実際に必要になるときには一刻を争う可能性があります。
購入したら、
・自分の車で破砕できる窓を確認する
・使い方を確認する
・運転席から手が届く場所に固定する
・家族にも置き場所と使い方を伝える
ところまで済ませておきましょう。
「ハンマーを持っている」という安心感よりも、「どの窓を、どうやって割って脱出するかを知っている」ことが重要です。
まとめ
緊急脱出用ハンマーは、事故や水没などによってドアや窓が開かなくなったとき、車外へ脱出するために使用する緊急用品です。
商品を選ぶときは、安さや「日本製」という表示だけで決めるのではなく、JISマークやGSマークなどの表示、シートベルトカッター、握りやすさ、固定方法などを確認しましょう。
また、トヨタなどの自動車メーカーが取り扱う純正品や、オートバックスなどカー用品店の商品から選ぶ方法もあります。
Amazonや楽天市場なら多くの商品を比較できるので、仕様を確認しながら自分の車に合ったものを探してみてください。
そして何より大切なのは、購入した後です。
自分の車のどのガラスが強化ガラスなのかを確認し、運転席から手の届く場所にハンマーを固定して、使い方を家族とも共有しておきましょう。
もしものときに迷わず使える状態にしておくことが、本当の意味での「備え」につながります。