「行って帰り」は広島の方言?朝ドラ『マッサン』で気になった挨拶をわかりやすく解説

当ページのリンクには広告が含まれています。

朝ドラ『マッサン』の再放送を見ていて、改めて気になった言葉がありました。

それが、エリーがマッサンを送り出すときに使っていた「行って帰り」というあいさつです。

『マッサン』は10年以上前に放送された朝ドラですが、再放送で見直してみると、当時は何気なく聞いていた言葉が、今になって妙に気になることがありますよね。

「行ってらっしゃい」ではなく、「行って帰り」。

やさしくて温かい響きですが、普段あまり聞き慣れないため、

・「行って帰り」は広島の方言?
・どんな意味があるの?
・今でも使われている言葉なの?

と気になった人もいるかもしれません。

「行って帰り」は、特に広島の方言・言い回しとして知られている送り言葉です。

意味としては、「行って、無事に帰っておいで」というニュアンスがあり、今でいう「行ってらっしゃい」に近い表現です。

この記事では、「行って帰り」の意味や由来、広島との関係、『マッサン』で使われた理由などを、わかりやすく解説していきます。


目次

「行って帰り」は広島の方言?

「行って帰り」は、特に広島県で使われてきた言い回しとして知られています。

実際に広島出身の人からは、

・「祖母がよく使っていた」
・「昔は普通に聞いた」
・「懐かしい表現だった」

という声もあります。

ただし、完全に広島だけの言葉というわけではなく、

・広島
・岡山
・山口
・関西の一部
・四国地方の一部

など、西日本に広く見られた古い表現とも言われています。

現在では日常的に使う人は減っていますが、年配世代を中心に今でも聞くことがあるようです。


「行って帰り」の意味とは?

「行って帰り」は、そのまま言葉を受け取ると、

「行って、ちゃんと帰っておいで」

という意味になります。

つまり、

・無事に出かけてほしい
・気をつけて行ってほしい
・ちゃんと帰ってきてほしい

という願いを込めた送り言葉です。

今でいう「行ってらっしゃい」に近い意味ですが、「帰ってくること」をより強く意識した表現とも言われています。

そのため、どこか昔ながらの家庭的な温かさを感じる人も多いようです。


なぜ「帰り」が入っているの?

昔は今よりも移動や外出に危険が伴う時代でした。

たとえば、

・交通事情が今ほど安全ではない
・遠出そのものが大変
・仕事中の事故や病気
・戦争や災害

など、「無事に帰る」ということが今以上に大切だった時代もあります。

そのため、「行って終わり」ではなく、

「ちゃんと帰ってきてね」

という願いを込めた表現が自然に使われていたとも考えられています。

短い言葉ですが、家族を思う気持ちが込められているのですね。


『マッサン』で使われた理由は?

NHK朝ドラ『マッサン』では、エリーがマッサンを送り出す場面で「行って帰り」と言うシーンが印象的でした。

『マッサン』は大阪や広島など西日本の空気感が強い作品でもあり、

・昔ながらの言葉遣い
・家庭的な温かさ
・時代背景に合った表現

として、この言葉が使われたと考えられます。

また、エリーのやさしい雰囲気とも相性が良く、多くの視聴者の印象に残った言葉になりました。


「行ってらっしゃい」との違い

「行ってらっしゃい」

現在もっとも一般的な送り言葉です。

意味としては、

「行って、またこちらへいらっしゃい」

というニュアンスがあります。


「行って帰り」

こちらは、

「無事に帰ってきてね」

という願いがより直接的に感じられる表現です。

そのため、

・家族を心配する気持ち
・無事を願う気持ち
・昔ながらの温かさ

がより強く伝わると言われています。


今でも使われている?

現在では全国的にはあまり一般的ではありません。

ただし、

・高齢の方
・地方の家庭
・昔ながらの文化が残る地域

などでは、今でも耳にすることがあるようです。

また、ドラマや小説で使われると、

「懐かしい」
「やさしい響きがする」

と感じる人も多い言葉です。

朝ドラ『マッサン』とは?モデルになった人物も紹介

NHK連続テレビ小説『マッサン』は、ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝と、スコットランド出身の妻リタをモデルにした物語です。

2014年度後期放送のNHK「連続テレビ小説」第91作で、2025年12月22日から再放送されています。

筆者はリアルタイムで視聴しましたが、今回の再放送も視聴しています。大変面白くて、また興味深い作品です。

ドラマでは、主人公の亀山政春を玉山鉄二さん、妻の亀山エリーをシャーロット・ケイト・フォックスさんが演じました。

亀山政春のモデルは、広島県竹原市出身の竹鶴政孝です。

竹鶴政孝は、本場のウイスキー造りを学ぶためにスコットランドへ渡り、帰国後は寿屋、現在のサントリーで山崎蒸溜所の建設に関わりました。

その後、北海道余市でニッカウヰスキーを創業し、「日本のウイスキーの父」とも呼ばれています。

妻の亀山エリーのモデルは、竹鶴リタです。

リタはスコットランド出身で、政孝と結婚し、日本へ渡りました。言葉や文化の違いに苦労しながらも、政孝の夢を支え続けた女性として知られています。

また、ドラマに登場する鴨居欣次郎は、サントリーの創業者・鳥井信治郎をモデルにした人物とされています。

さらに、キャサリンは、来日したリタを支えた大阪の女性・河合登茂がモデルとされる人物です。

竹鶴政孝の生家である竹鶴酒造は、現在も広島県竹原市にあります。竹原市は『マッサン』ゆかりの地としても知られ、ウイスキー造りの原点を感じられる場所です。

このように『マッサン』は、単なる夫婦の物語ではなく、日本のウイスキーづくりの歴史や、広島・大阪・北海道にまたがる人々の歩みを描いた作品でもあります。

その中でエリーが口にする「行って帰り」という言葉も、広島や西日本の温かい暮らしの空気を感じさせる印象的なあいさつと言えるでしょう。


Q&A

Q. 「行って帰り」は広島だけの方言ですか?

広島でよく知られている表現ですが、中国地方や関西など西日本にも似た言い回しがあったと言われています。


Q. 「行ってらっしゃい」と意味は違いますか?

大きな意味は近いですが、「行って帰り」のほうが「無事に帰ってきてほしい」という気持ちがより強く感じられます。


Q. 今でも普通に使われていますか?

現在はあまり一般的ではありませんが、年配世代を中心に使われることがあるようです。


Q. 『マッサン』オリジナルの言葉ですか?

オリジナルではなく、実際に使われてきた言い回しをもとにしていると考えられています。


まとめ

「行って帰り」は、特に広島で知られている昔ながらの送り言葉です。

単なる「行ってらっしゃい」ではなく、

「無事に帰ってきてね」

という願いが込められた、温かい表現と言えるでしょう。

10年以上前の朝ドラ『マッサン』を再放送で見返してみると、当時は気づかなかった言葉の魅力に改めて気づかされます。

昔の言葉には、その土地の文化や、人を思うやさしさが自然に残っているのかもしれませんね。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次