
母の日や父の日は、毎年なんとなくプレゼントを贈る日として親しまれていますが、実はどちらも海外で生まれた記念日です。
しかも、ただのイベントとして始まったわけではなく、それぞれ「お母さんへの感謝」「お父さんへの感謝」を形にしたいという思いから広まっていきました。
この記事では、母の日と父の日の由来、起源となった人物、日本で広まった流れ、花に込められた意味まで、できるだけわかりやすく解説します。
母の日の由来とは?
母の日の起源は、アメリカにあります。
なお、日本で母の日は毎年5月の第2日曜日です。2026年の母の日は5月10日です。
アメリカでも現在は5月の第2日曜日が母の日とされており、日本と同じ日に祝われています。
現在の母の日のもとになったのは、アンナ・ジャービスという女性の働きかけだとされています。アンナは、自分の母を深く尊敬しており、亡き母をしのぶ中で「母親に感謝する日を作りたい」と考えるようになりました。
アンナの母であるアン・ジャービスは、地域の衛生活動や助け合いに力を入れていた人物として知られています。家庭の中だけでなく、地域社会のためにも尽くした母の存在が、アンナにとってとても大きなものだったのです。
そうした姿に感謝する気持ちが、母の日の出発点になりました。アンナは教会で母を追悼する集まりを開き、母親への感謝を表す日を広めようとしました。その思いが多くの人の共感を呼び、やがてアメリカ全体へ広がっていったとされています。
やがてこの思いが広まり、アメリカでは母の日が正式な記念日として定着していきました。
母の日にカーネーションを贈る理由
母の日といえば、カーネーションを思い浮かべる人も多いでしょう。
これにも由来があります。
アンナ・ジャービスが、母を追悼するために白いカーネーションを配ったことが、母の日にカーネーションを贈る習慣の始まりとされています。
その後、母の日にはカーネーションを贈る文化が広まり、日本でも定番の花として定着しました。
現在では赤いカーネーションが一般的ですが、もともとは母への敬意や感謝の気持ちを表す象徴として扱われていたのです。
なお、カーネーションという花の名前は、ラテン語や古いヨーロッパの言葉に由来するといわれることがあり、はっきり一つに定まっているわけではありません。ただ、母の日では語源そのものよりも、「感謝」「愛情」「尊敬」を表す花として広まったことのほうがよく知られています。
日本では、赤いカーネーションは元気なお母さんへ、白いカーネーションは亡くなった母をしのぶ意味で語られることもあります。ただし、最近では色にこだわりすぎず、相手が喜ぶ花を選ぶ人も増えています。
父の日の由来とは?
父の日も、母の日と同じくアメリカで生まれました。
父の日のきっかけを作ったのは、ソノラ・スマート・ドッドという女性です。彼女は、母を亡くしたあと、父親がひとりで子どもたちを育ててくれたことに感謝していました。
そのため、「母の日があるなら、父の日もあるべきではないか」と考え、父親に感謝する日を作ろうとしたのです。
当時は、母親をたたえる母の日に比べると、父親へ感謝を表す日という発想はまだ広く浸透していませんでした。そこでソノラは教会などに働きかけ、父親の役割や家族を支える存在としての大切さを見直す日として広めようとしたとされています。
この考えが多くの人に支持され、父の日も少しずつ広まっていきました。
今では、日本でも6月の第3日曜日といえば父の日、というイメージがしっかり定着しています。
父の日が6月になった理由
父の日が6月に行われる理由は、発案者であるソノラ・スマート・ドッドの父親の誕生月に関係しているとされています。
その流れから、アメリカでは6月に父の日を祝う習慣が広まりました。
日本でもそのまま受け継がれ、現在は6月の第3日曜日に父の日が行われています。
母の日が5月、父の日が6月と続くため、家族に感謝を伝える季節の行事として覚えている人も多いでしょう。
父の日に黄色い花を贈るのはなぜ?
母の日にはカーネーションが有名ですが、父の日には黄色い花が定番として語られることがあります。
日本では、父の日の贈り物として黄色いバラやひまわりなどが紹介されることが多く、明るさや感謝の気持ちを表す色として親しまれています。
そのため、父の日といえば黄色、というイメージを持つ人も少なくありません。
ただし、母の日のカーネーションほど強い決まりがあるわけではなく、花以外のプレゼントや、言葉で感謝を伝える形でも十分です。
父の日に黄色がよく選ばれるのは、明るさ、幸福、感謝などを連想しやすい色だからといわれます。ひまわりが父の日の贈り物として人気なのも、前向きで元気な印象があるためです。
このように、母の日はカーネーション、父の日は黄色い花というイメージがありますが、どちらも大切なのは花の種類そのものより、感謝の気持ちを伝えることだといえるでしょう。
母の日と父の日は日本でどう広まった?
母の日も父の日も、もともとはアメリカで生まれた記念日ですが、日本でも広く受け入れられてきました。
母の日は5月の第2日曜日、父の日は6月の第3日曜日として定着し、今では学校やお店、テレビの特集などを通じて、多くの人が自然に意識する行事になっています。
特に母の日は早くから広まり、花を贈る文化と結びついたことで一気に身近な行事になりました。百貨店や花屋の販促も後押しとなり、感謝の気持ちを目に見える形で伝えやすい行事として一般家庭に浸透していったと考えられます。
父の日もその後に続く形で広まり、ネクタイやお酒、花などを贈る日として知られるようになりました。
母の日ほど早く定着したわけではありませんが、日本の贈り物文化の中で少しずつ存在感を持つようになり、現在の父の日のイメージが形づくられていきました。
母の日と父の日の本当の意味
今では、母の日や父の日というとプレゼントやギフト商戦のイメージが強いかもしれません。
しかし、もともとの意味はとてもシンプルです。
・お母さんに感謝する
・お父さんに感謝する
・家族への思いを形にする
つまり、豪華な贈り物をしなければならない日ではありません。
感謝の言葉を伝える、手紙を書く、一緒に食事をする、電話をする。
そうした小さな行動でも、本来の意味には十分つながっています。
由来を知ると、母の日も父の日も、単なるイベントではなく「気持ちを伝える日」なのだとわかります。
母の日と父の日に関するよくある疑問
母の日と父の日はなぜ別の日なの?
始まりとなった人物や背景が別だからです。
母の日はアンナ・ジャービス、父の日はソノラ・スマート・ドッドの思いをきっかけに広まったため、それぞれ別の日として定着しました。
日本ではいつ祝うの?
日本では、母の日は5月の第2日曜日、父の日は6月の第3日曜日です。
毎年日にちは少し変わりますが、このルールで覚えておくとわかりやすいです。
母の日や父の日は海外でもあるの?
あります。
ただし、国によって日付や祝い方が違う場合があります。日本ではアメリカ由来の日付が広く定着しています。
母の日はなぜ5月、父の日はなぜ6月なの?
母の日はアメリカで5月に広まり、父の日は発案者ソノラ・スマート・ドッドの父親の誕生月にちなんで6月になったとされています。その流れが日本にも伝わり、現在の日付として定着しました。
母の日の花は必ずカーネーションじゃないとだめ?
そんなことはありません。
カーネーションがもっとも有名ですが、最近はあじさいやバラ、鉢植えなど、相手の好みに合わせて選ぶ人も増えています。大事なのは花の種類よりも、感謝の気持ちです。
父の日はなぜ黄色い花が多いの?
父の日には、黄色が明るさや感謝を連想させる色として親しまれてきたため、黄色いバラやひまわりが選ばれることがあります。ただし、必ず黄色でなければならないわけではありません。
プレゼントを贈らないとだめ?
そんなことはありません。
もともとは感謝の気持ちを伝えるための日なので、言葉だけでも十分意味があります。大切なのは、何を贈るかよりも、感謝をどう伝えるかです。
母の日と父の日は誰が決めたの?
自然にできた行事というより、母の日はアンナ・ジャービス、父の日はソノラ・スマート・ドッドの働きかけによって広まった記念日です。その後、多くの人に受け入れられ、現在の形として定着しました。
まとめ
母の日と父の日は、どちらもアメリカで生まれた記念日です。
母の日は、アンナ・ジャービスが母をたたえる気持ちから広めたもの。父の日は、ソノラ・スマート・ドッドが父への感謝から提唱したものとされています。
今ではプレゼントを贈る日という印象が強いですが、本来は家族への感謝を伝えるための日です。
由来を知ってから迎えると、母の日も父の日も、いつもより少しあたたかい行事に感じられるかもしれません。