失敗しない!ぶりの照り焼きをプロの味に仕上げる5つのコツと対策

ぶりの照り焼きは、和食の中でも人気の定番メニュー。でも「焦げちゃった…」「なんだかパサパサ…」なんて、うまく作れなかった経験はありませんか?実はちょっとしたコツを知るだけで、おうちでもプロのような美味しいぶり照りが作れるんです。

この記事では、初心者の方でも失敗せずに作れるように、ぶりの選び方から下処理、味付けの黄金比や焼き加減のコツまで、丁寧にご紹介します。お魚料理が苦手な方も、ぜひ気軽に試してみてくださいね。

目次

ぶりの照り焼きってどんな料理?

和食の定番!ぶり照りの魅力とは

脂がのったぶりに、しょうゆ・みりん・砂糖で作る甘辛いタレを絡めて焼いた「ぶり照り」は、日本の家庭で長年愛されてきた一品。ごはんとの相性が抜群で、お弁当のおかずや夕食の主役としても人気があります。

初心者が失敗しやすい3つのポイント

ぶり照りでよくある失敗は、

  1. 中まで火が通らず生焼けになる
  2. 表面が焦げてしまう
  3. 味がしみ込まず薄く感じる これらは「火加減」「焼き時間」「調味料を加えるタイミング」で回避できます。

調理前に知っておきたい“黄金ルール”

ぶり照りを美味しく仕上げるために大切なのは、

  • ぶりの下処理(塩をふって臭みをとる)
  • 焼く前の水分ふき取り
  • 最後にタレを煮詰めて照りを出す

この3ステップを押さえておくと、格段に完成度がアップしますよ。

美味しさの基本!ぶりの選び方と下処理

スーパーで迷わない!ぶりの選び方

新鮮なぶりを選ぶコツは、

  • 身がしっかりしていて弾力がある
  • 血合いの色が濃く、変色していない
  • 表面が乾いておらずツヤがある 切り身タイプでも、なるべく厚みが均一なものを選ぶと、焼きムラが出にくくおすすめです。

臭みをとる下処理のコツ(塩・湯引き)

ぶりは脂がのっている分、少し生臭さが残りがち。調理前に塩をまぶして10分ほど置き、水分をふき取ると臭みが軽減されます。 さらに湯引き(熱湯をかけてすぐ冷水にとる)をすることで、表面のぬめりや血を落とせて、より上品な味わいに仕上がります。

皮がはがれないための下準備

焼いている途中で皮がはがれてしまうのを防ぐには、

  • 表面の水分をしっかりふき取る
  • フライパンに並べるときは皮を下にして、動かさずに中火でしっかり焼く
  • 焼く前に包丁の背で軽く切れ目を入れておく

これで皮が縮んだり破けたりしにくくなります。

照り焼きの基本手順と調味料の黄金比

材料と分量の基本(しょうゆ・みりん・砂糖)

ぶり2切れに対する基本の調味料の黄金比は、

  • しょうゆ:大さじ2
  • みりん:大さじ2
  • 酒:大さじ1
  • 砂糖:小さじ1〜2(お好みで) 甘めに仕上げたい場合は、砂糖の量を少し多めにしてもOKです。

焼く順番と火加減の目安

  1. フライパンを中火にし、油を少量ひいて、ぶりの皮を下にして焼きます。
  2. 焼き色がついたら裏返し、両面を軽く焼きます。
  3. 一度取り出して、フライパンの油を拭き取りましょう。
  4. 調味料を入れて中火で加熱し、ぶりを戻して煮絡めていきます。

照りを出す“タイミングと仕上げ”のコツ

タレが少し煮詰まり、とろみが出てきたら仕上げ時。焦げないよう注意しながら、スプーンでタレを何度もかけて「照り」をつけてください。最後に火を止めてからも、余熱でしっかりタレを絡めると艶やかに仕上がりますよ。

失敗しない!ぶり照り焼き5つのコツ

コツ① 下処理は必須!臭みと皮の対策

塩ふりや湯引きなどの下処理を丁寧にすることで、生臭さが消え、皮のはがれも防げます。面倒に感じるかもしれませんが、美味しさを左右する大事なステップです。また、ぶりの切り身に細かく切れ目を入れておくと、火の通りもよくなり、皮が縮んで破けるのを防げます。冷凍のぶりを使う場合は、前日に冷蔵庫でゆっくり解凍するとドリップが出にくくなり、臭みも抑えられます。

コツ② 漬け込み時間のベストタイミング

ぶりは味がしみにくいため、あらかじめ10〜15分ほど調味料に漬けておくと、しっかり味が入ります。長時間漬けると身が崩れる原因になるので、適度な時間がポイントです。特に冷蔵庫で漬け込むときは、ラップでしっかり覆い、乾燥を防ぐようにしましょう。さらに、漬けダレを少し残して焼き終わりに使うと、香りや照りがいっそう引き立ちます。

コツ③ 焦がさない火加減と裏技

焦げやすい照り焼きは、強火NG!中火〜弱火でじっくり火を通し、焦げそうなときは少し水を加えて蒸し焼きにするとふっくら仕上がります。厚めのフライパンやフッ素加工のものを使うと、焦げ付きにくく、初心者にも扱いやすいです。また、ぶりを焼く前に軽く小麦粉をまぶしておくと、タレが絡みやすく、さらに焦げにくくなるという裏技もあります。

コツ④ 調味料を加えるタイミングで味が変わる

焼き始めにすぐタレを入れると焦げやすく、味もぼやけがち。まずは表面を焼いてから、タレを加えて煮絡めるのが美味しさのポイントです。火を少し弱めてからタレを加えることで、焦げつきを防ぎ、ぶりにじっくり味を染み込ませられます。タレを加えたあともぶりを動かさず、時々フライパンを傾けてタレを回しかけると、見た目もきれいに仕上がります。

コツ⑤ 照り感を引き出す仕上げのひと工夫

最後にタレを煮詰めながら、スプーンでぶりに回しかけることで、見た目も味もワンランクアップ。照りが出るだけでなく、しっかり味もなじみますよ。仕上げに白ごまや刻みねぎをふりかけると、彩りもよくなり食欲をそそります。また、少量のバターを加えて煮詰めると、コクと香りが増してワンランク上の味わいに。お好みで試してみてくださいね。

よくある失敗とその原因&対策

ぶりがパサパサになるのはなぜ?

ぶりの身がパサつく原因の多くは、焼きすぎや強火調理によるものです。ぶりは脂がのっている反面、熱を通しすぎると一気に水分が抜けて固くなってしまいます。対策としては、火加減を中火〜弱火にし、焼きすぎを防ぐこと。特に表面をこんがり焼いたら、あとは煮汁で蒸し焼きにするイメージで火を通すと、ふっくらジューシーに仕上がります。

味が薄い・染みてない理由と対策

調味料を入れるタイミングや火加減によっては、味がぶりの中までしみ込まず、表面だけの仕上がりになってしまうことも。これを防ぐためには、焼く前に10〜15分程度、ぶりを漬けダレに浸しておくのが効果的。また、タレを加えたあとの煮絡める時間をしっかりとることで、味に深みが出て、バランスのよい仕上がりになります。

焦げて見た目も台無し!その原因とは?

タレに含まれる砂糖やみりんは焦げやすいため、加熱しすぎるとすぐに焦げ色がついてしまいます。タレを加える際は一度火を弱め、照りが出てくるまでじっくり煮詰めるように意識しましょう。また、焦げやすいタイプのフライパンを使う場合は、あらかじめ小麦粉を軽くまぶしてから焼くと、焦げつき防止にもなります。

皮がはがれて崩れる問題の回避法

皮がフライパンにくっついて破けてしまうと、見た目にも残念な仕上がりに。これを防ぐには、焼く前に水分をしっかりふき取り、皮を下にして最初にしっかり焼くことが重要です。さらに、フライパンがしっかり温まった状態で焼き始めると、皮がはがれにくくなります。焼いている間はできるだけ触らず、フライ返しで優しく返すのもポイントです。

献立にも役立つ!ぶり照りに合う副菜&汁物

ぶり照り焼きはメインとして存在感があるので、付け合わせはさっぱりとしたものや、口直しになる副菜・汁物を組み合わせるのがコツです。ここでは相性の良い献立例をご紹介します。

副菜1:ほうれん草のおひたし

定番の和風副菜。シンプルながらもゆずの皮やかつお節を添えると風味がアップし、ぶりの濃い味をやさしく受け止めてくれます。冷蔵庫で冷やしておけば、食卓に彩りと爽やかさをプラスできます。

副菜2:大根の浅漬け or なます

大根の浅漬けや酢をきかせたなますは、脂のあるぶりとの相性が抜群。さっぱり感を引き立てるために、柚子レモンの皮を少し加えると、おもてなしにもぴったりな一皿になります。

副菜3:土鍋で炊くふっくらごはん

ぶり照り焼きに欠かせないのが、ふっくら炊き立てのごはん。土鍋を使えば香りもよく、ほんのりおこげも楽しめて、ぶりのタレとの相性も最高です。ごはんを主役に感じられるほど、満足感の高い組み合わせです。

汁物おすすめ:豆腐とわかめの味噌汁、かぶのすまし汁

味噌汁には豆腐とわかめ、ねぎを入れると優しい味わいになり、照り焼きの旨みを引き立ててくれます。あっさり仕立てが好みなら、かぶと三つ葉のすまし汁もおすすめ。汁物が加わることで、全体のバランスがぐっと整いますよ。

アレンジ&応用レシピでレパートリー拡大

ぶりの照り焼きは、少しの工夫でさまざまなアレンジが楽しめます。家族構成や食の好みに合わせて、レパートリーを広げてみましょう♪

甘めの味つけで子ども向け照り焼きに

小さなお子さまがいるご家庭では、砂糖やみりんを多めにして甘みを強調すると、食べやすくなります。しょうがを入れるのは控えめにし、仕上げに白ごまや刻みのりをふって、彩りや香ばしさを加えると、見た目も味も大満足。お弁当にもぴったりな優しい照り焼きに仕上がります。

鶏肉・豆腐でも応用できる照り焼きテク

ぶりだけでなく、鶏もも肉や豆腐でも同じ調味料を使って美味しい照り焼きが作れます。鶏肉は皮目からパリッと焼いてジューシーに、豆腐は水切りをしっかりしてから小麦粉をまぶして焼くと、味がしっかり絡みます。冷蔵庫にあるものでアレンジできるので、夕飯のバリエーションにも。

冷凍保存&作り置きのコツ

照り焼きは作り置きにもぴったり。冷蔵保存なら2〜3日、冷凍保存なら1週間ほど美味しく保てます。保存する際は粗熱をとってから1切れずつラップに包み、密閉袋で保存を。解凍は冷蔵庫でゆっくり行うのがポイント。電子レンジで温める際は、少し水をふってラップをかけると、ふっくら感が戻ります。忙しい日やお弁当にも大活躍の一品になりますよ。

まとめ|ぶりの照り焼きを美味しく作ろう!

ぶりの照り焼きは、シンプルながら奥が深い和食の定番料理。下処理・火加減・調味料の順番、この3つをしっかり押さえることで、誰でもふっくら照りのある仕上がりを目指せます。焦がさず、味をしっかりしみ込ませる工夫を取り入れれば、毎回の食卓がもっと楽しくなりますよ。

さらに、鶏肉や豆腐でのアレンジ、冷凍保存のコツ、副菜や汁物との組み合わせなど、日々のごはん作りにも幅が広がります。

ぜひ本記事を参考に、おうちで照りと旨みたっぷりの「ぶり照り焼き」にチャレンジしてみてくださいね。

次は「ぶり大根」や「照り焼きチキン」など、他の和食メニューにもステップアップしていくのもおすすめです。

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