ジャイアントキリングとは?意味や語源・由来、使い方や有名な事例までわかりやすく解説

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スポーツニュースや実況中継で「ジャイアントキリング」という言葉を耳にしたことはありませんか?

サッカーや野球、ラグビーなどで格下と見られていたチームや選手が強豪を破ると、「ジャイアントキリング達成!」と大きな話題になります。

何となく意味は分かっていても、「なぜジャイアントキリングというの?」「語源はどこから来たの?」「英語でも使われる言葉なの?」と疑問に思う方も多いでしょう。

実はジャイアントキリングは、英語の「giant(巨人・強大な存在)」と「killing(倒すこと)」を組み合わせた言葉で、「強大な相手を打ち破る」という意味を持っています。その背景には、旧約聖書に登場する「ダビデとゴリアテ」や、イギリス民話『ジャックと巨人退治』など、「弱者が巨人を倒す」物語との共通点があると考えられています。

この記事では、ジャイアントキリングの意味や語源・由来をはじめ、英語との違いや日本で広まった理由、有名な事例までわかりやすく解説します。

目次

ジャイアントキリングとは「格下が格上を倒すこと」

ジャイアントキリング早見表

項目内容
意味格下のチームや選手が格上の強豪を破ること
英語表記giant-killing
語源「giant(巨人・強大な存在)」+「killing(倒すこと)」を組み合わせた英語表現
由来「ダビデとゴリアテ」や「ジャックと巨人退治」など、「弱者が強者を倒す」物語が背景にあると考えられている
日本語で言い換えると大番狂わせ・下克上・大金星(文脈による)
よく使われる競技サッカー、野球、ラグビー、バスケットボールなど
英語圏でよく使われる表現upsetupset victoryDavid vs. Goliath
有名な事例ラグビーワールドカップ2015「日本代表 vs 南アフリカ代表」、FIFAワールドカップ2022「日本代表 vs ドイツ代表」など
スポーツ以外での使われ方ビジネス、将棋、eスポーツ、政治などで「弱者が強者を打ち破る」場面の比喩として使われる

「ジャイアントキリング」とは、格下と見られていたチームや選手が、実力で勝る強豪を破ることを意味するスポーツ用語です。

サッカーで使われることが多い言葉ですが、野球やラグビー、バスケットボールなど幅広い競技でも使われています。

また、近年ではスポーツだけでなく、ビジネスや将棋、eスポーツなどで「弱者が強者を打ち破る」という意味の比喩表現としても使われるようになっています。

ジャイアントキリングの意味

ジャイアントキリング(giant-killing)とは、実力で劣ると見られていたチームや選手が、圧倒的な強豪を破ることを意味するスポーツ用語です。

日本語では「大番狂わせ」や「金星」と言い換えられることもありますが、単なる番狂わせではなく、「実力差が大きい相手に勝つ」という点が特徴です。

例えば、次のような場面で使われます。

  • Jリーグの下位クラブが優勝候補を破った
  • 高校野球で無名校が名門校に勝利した
  • ワールドカップで世界ランキング上位国を破った
  • ラグビー日本代表が強豪国に勝利した

こうした試合では、「ジャイアントキリングが起きた」と表現されます。


ジャイアントキリングの使い方

スポーツニュースや実況では、次のような使われ方をします。

  • 「格下チームがジャイアントキリングを達成しました。」
  • 「今大会最大のジャイアントキリングです。」
  • 「誰も予想しなかった歴史的なジャイアントキリングとなりました。」

近年ではスポーツだけでなく、ビジネスや将棋、eスポーツなどで、弱者が強者に勝つ場面を表現する言葉として使われることもあります。


「番狂わせ」との違い

「番狂わせ」と「ジャイアントキリング」は似た意味ですが、少し違いがあります。

番狂わせは、予想外の結果全般を指す言葉です。

一方、ジャイアントキリングは、「圧倒的な実力差がある相手を倒した」というニュアンスがより強く含まれています。

つまり、格下が格上を破るというドラマ性が強い場面で使われるのが特徴です。


ジャイアントキリングの語源・由来

英語の「giant」と「killing」を組み合わせた言葉

ジャイアントキリングは、英語の

  • giant(ジャイアント)
  • killing(キリング)

を組み合わせた言葉です。

「giant」は「巨人」という意味で知られていますが、「巨大な存在」「圧倒的な強者」という比喩としても使われます。

一方、「killing」は「殺す」という意味だけではなく、「打ち負かす」「倒す」という意味でも用いられます。

そのため、「giant-killing」は直訳すると「巨人を倒すこと」となり、スポーツでは「強豪を倒すこと」を意味するようになりました。


由来① 旧約聖書「ダビデとゴリアテ」

ジャイアントキリングを語るうえで最も有名なのが、旧約聖書に登場する「ダビデとゴリアテ」の物語です。

イスラエル軍は、身長3メートル近いとも伝えられる巨人兵士ゴリアテを前に苦戦していました。

そんな中、若い羊飼いだったダビデが名乗りを上げます。

ダビデは重い鎧や剣ではなく、普段から使い慣れていた石投げ器(スリング)だけを持ってゴリアテに挑みました。

放った石は見事にゴリアテの額に命中し、巨人は倒れます。

この物語は、「小さな者が知恵や勇気で巨大な敵を打ち破る」という象徴として、世界中で知られています。

現在でも英語では 「David vs. Goliath(ダビデ対ゴリアテ)」 という表現が、「弱者が強者に挑む構図」のたとえとして使われています。

ただし、スポーツ用語「ジャイアントキリング」の直接の語源がダビデとゴリアテであると断定できるわけではありません。一方で、「弱者が強者を倒す」というイメージに大きな影響を与えた代表的な物語と考えられています。


由来② イギリス民話『ジャックと巨人退治』

もう一つ、ジャイアントキリングのイメージと深く関わる作品が、イギリス民話『Jack the Giant Killer(ジャックと巨人退治)』です。

主人公のジャックは、自分より何倍も大きな巨人たちを、力ではなく知恵や工夫を使って次々と倒していきます。

「巨人を倒す」という物語そのものが作品名になっていることから、「giant-killing」という表現のイメージ形成に影響を与えた作品の一つと考えられています。

なお、有名な『ジャックと豆の木(Jack and the Beanstalk)』とは別の作品です。

どちらも主人公がジャックで巨人が登場するため混同されることがありますが、本来は異なる物語です。


「弱者が強者を倒す」という物語がスポーツ用語へ

旧約聖書の「ダビデとゴリアテ」やイギリス民話『ジャックと巨人退治』には、共通して「弱者が強大な相手を倒す」というテーマがあります。

スポーツでも、格下と見られていたチームや選手が強豪を破る場面は、多くの人に驚きと感動を与えます。

こうした共通点から、「巨人を倒す」という意味を持つ「ジャイアントキリング」が、スポーツにおける大番狂わせを表す言葉として定着したと考えられています。

ジャイアントキリングはいつから使われるようになった?

英語では「giant-killing」という表現が古くから使われていた

「giant-killing」という英語表現自体は比較的古くから存在し、「巨人退治」や「巨大な敵を倒すこと」を意味する言葉として使われてきました。

もともとは神話や民話、文学作品などで使われることが多く、文字どおり「巨人を倒す」という意味でした。

その後、「圧倒的に強い相手を打ち負かす」という比喩的な意味でも使われるようになり、スポーツの世界にも広がっていきます。


スポーツでは「強豪を倒す」という意味で定着

スポーツでは、実力差が大きい試合で格下のチームや選手が勝利すると、「giant-killing」と表現されるようになりました。

特にサッカーでは、リーグ戦やカップ戦で下位クラブが強豪クラブを破る試合が多く、「giant-killing」は大番狂わせを表す言葉として定着しています。

現在ではサッカーだけでなく、野球やラグビー、テニス、バスケットボールなど、さまざまな競技で使われています。


日本ではサッカー人気とともに広まった

日本で「ジャイアントキリング」という言葉が広く知られるようになったのは、サッカー人気の高まりが大きく関係しています。

Jリーグや天皇杯では、格下クラブが強豪クラブを破る試合がたびたび話題となり、テレビ中継やスポーツニュースで「ジャイアントキリング」という表現が繰り返し使われました。

特に天皇杯は、Jリーグクラブだけでなく大学や社会人クラブも参加する大会のため、毎年のように番狂わせが起こり、「ジャイアントキリング」という言葉を耳にする機会が増えています。


漫画『GIANT KILLING』でさらに認知度が向上

「ジャイアントキリング」という言葉の知名度をさらに高めたのが、サッカー漫画『GIANT KILLING』です。

作品では、低迷していたクラブが新監督のもとで強豪クラブを次々と破り、リーグ戦を戦い抜く姿が描かれています。

タイトルそのものが「強豪を倒す」という意味を表しており、漫画やアニメをきっかけに言葉を知った人も少なくありません。

現在では、スポーツファン以外にも広く知られる言葉になっています。

ジャイアントキリング年表|「巨人を倒す」物語からスポーツ用語へ

時代・年出来事
紀元前10世紀頃(物語の時代)旧約聖書に「ダビデとゴリアテ」の物語が登場。弱者が強者を倒す象徴として語り継がれる。
18世紀頃イギリス民話『ジャックと巨人退治(Jack the Giant Killer)』が出版され、広く知られるようになる。
19~20世紀英語で「giant-killing(巨人を倒すこと)」という表現が、比喩的にも使われるようになる。
20世紀後半スポーツ記事で、格下が強豪を破る意味として「giant-killing」が見られるようになる。
1993年Jリーグ開幕。サッカー人気の高まりとともに、日本でも「ジャイアントキリング」という言葉が徐々に浸透。
2007年漫画『GIANT KILLING』の連載開始。スポーツファン以外にも言葉が広く知られるきっかけとなる。
2015年ラグビーワールドカップで日本代表が南アフリカ代表に勝利。「歴史的ジャイアントキリング」と世界中で報じられる。
2022年FIFAワールドカップで日本代表がドイツ代表、スペイン代表に勝利し、「ジャイアントキリング」が再び大きな話題となる。
現在サッカーだけでなく、野球・ラグビー・将棋・eスポーツ・ビジネスなどでも比喩的に使われる言葉として定着。

年表からわかること

ジャイアントキリングという言葉は、一つの出来事から生まれたものではありません。

旧約聖書やイギリス民話に見られる「弱者が強者を倒す」という物語が長い年月をかけて受け継がれ、そのイメージがスポーツの世界にも取り入れられました。

日本ではJリーグの発足や漫画『GIANT KILLING』の人気もあり、「格下が強豪を破ること」を表す言葉として広く定着しています。


英語でもジャイアントキリングは使われる?

英語にも「giant-killing」は存在する

結論から言うと、「giant-killing」は英語にも存在する表現です。

英語では「巨大な敵を倒すこと」や「強豪を破ること」を意味し、スポーツ記事やニュースで使われることがあります。

ただし、日本ほど一般的なスポーツ用語というわけではありません。


海外では「upset」の方がよく使われる

英語圏のスポーツニュースでは、「giant-killing」よりも次のような表現が使われることが多くあります。

  • upset
  • upset victory
  • major upset

「upset」は、「番狂わせ」や「予想外の勝利」という意味です。

そのため、海外メディアでは「大番狂わせが起きた」という場合に、「upset」が使われるケースが多く見られます。


「David vs. Goliath」という表現も有名

英語圏では、「David vs. Goliath(ダビデ対ゴリアテ)」という言い回しもよく知られています。

これは旧約聖書の物語に由来し、「弱者が圧倒的な強者に挑む構図」を表す慣用表現です。

スポーツだけでなく、

  • ベンチャー企業が大企業に挑戦する
  • 小規模メーカーが大手企業と競争する
  • 無名候補が有力候補に挑む選挙

など、さまざまな場面で使われています。


ジャイアントキリングが日本で広まった理由

サッカー文化との相性が良かった

サッカーは一発勝負で番狂わせが起こりやすいスポーツです。

リーグ戦だけでなく、トーナメント戦では格下チームが強豪チームを破ることも珍しくありません。

そのため、「ジャイアントキリング」という言葉がサッカー文化と相性が良く、日本でも自然と定着していきました。


テレビ中継やスポーツニュースで繰り返し使われた

スポーツ実況では、「ジャイアントキリング」という言葉は短くインパクトがあり、試合のドラマ性を伝えやすい表現です。

そのため、テレビ中継や新聞、インターネットニュースでも頻繁に使われ、多くの人に知られるようになりました。


「弱者が強者を倒す」物語は多くの人を惹きつける

実力差がある試合では、多くの人が強豪の勝利を予想します。

しかし、その予想を覆して格下が勝利すると、大きな驚きと感動が生まれます。

こうしたドラマ性こそが、「ジャイアントキリング」という言葉が広く受け入れられた理由の一つといえるでしょう。


ジャイアントキリングと似た言葉との違い

スポーツでは、「ジャイアントキリング」と似た意味を持つ言葉がいくつかあります。

それぞれの違いを理解すると、ニュースや実況がより分かりやすくなります。

言葉意味特徴
ジャイアントキリング格下が強豪を倒す実力差が大きい場合によく使われる
番狂わせ予想外の結果実力差が小さくても使われる
下克上下位が上位を倒す歴史用語から派生した表現
大金星格上への勝利個人競技でもよく使われる
upset英語の「番狂わせ」海外メディアで一般的

「下克上」との違い

「下克上」はもともと戦国時代に使われた歴史用語で、「身分の低い者が上の立場の者を倒して権力を握ること」を意味します。

現在ではスポーツでも、下位チームが上位チームを破ることを「下克上」と表現することがあります。

一方、「ジャイアントキリング」は英語由来のスポーツ用語であり、「圧倒的な強豪を倒す」というニュアンスがより強い言葉です。


「大金星」との違い

「大金星」は、格上の相手に勝利したことを称える言葉です。

特に相撲で使われることが多く、平幕力士が横綱を破った際には「金星」と呼ばれます。

スポーツ全般でも使われますが、「ジャイアントキリング」は試合全体の番狂わせを表すことが多く、「大金星」は勝利そのものを評価する表現という違いがあります。

ジャイアントキリングが起こりやすい理由とは?

「ジャイアントキリング」は偶然起こるように思われがちですが、実はスポーツの特性によって起こりやすい条件があります。

ここでは、その理由を見ていきましょう。


トーナメント戦は一発勝負だから

リーグ戦では実力のあるチームが最終的に上位へ残ることが多い一方、トーナメント戦は一度負けると敗退です。

そのため、格下チームが一度だけ実力を発揮すれば、強豪チームを破る可能性があります。

天皇杯やワールドカップでジャイアントキリングが多いのも、この一発勝負という大会方式が大きく影響しています。


強豪にも油断やプレッシャーがある

圧倒的な実力差がある試合では、強豪チームが「勝って当然」と見られることがあります。

こうした状況では、

  • 油断
  • プレッシャー
  • 主力選手の温存

などが影響し、本来の力を発揮できないことがあります。

一方、格下チームは失うものが少ないため、思い切ったプレーができるケースも少なくありません。


スポーツは実力だけで勝敗が決まらない

スポーツでは、

  • コンディション
  • 天候
  • 試合展開
  • 判定

など、さまざまな要素が勝敗を左右します。

そのため、どれほど実力差があっても、必ず強豪が勝つとは限りません。

この予測できない面白さこそが、スポーツの魅力でもあります。

ジャイアントキリングはなぜスポーツでよく使われるの?

「ジャイアントキリング」という言葉は、ニュースや実況中継では頻繁に耳にしますが、日常会話ではあまり使われません。

では、なぜスポーツではこれほど定着しているのでしょうか。


勝敗があるスポーツだからこそ使われる

ジャイアントキリングは、「勝つ・負ける」がはっきり決まるスポーツだからこそ使われる言葉です。

格下と見られていたチームや選手が強豪を破ることで、観客の予想を覆すドラマが生まれます。

そのため、実況やニュースでも「ジャイアントキリング」という言葉がよく使われるようになりました。


サッカーは特に番狂わせが起こりやすい

サッカーは1試合の得点数が少ない競技です。

そのため、

  • 守備が機能する
  • ゴールキーパーが好セーブを連発する
  • 一度のチャンスを決める

だけでも試合結果が大きく変わります。

このことから、他の競技と比べてもジャイアントキリングが起こりやすいスポーツといわれています。


一度の勝利が歴史を変えることもある

ジャイアントキリングは、単なる「1勝」で終わらないことがあります。

例えば、

  • チームの知名度が一気に上がる
  • サポーターが増える
  • 選手の評価が高まる
  • クラブの歴史に残る

など、大きな影響を与えることも少なくありません。

だからこそ、多くのスポーツファンの記憶に残り、語り継がれていくのです。

ジャイアントキリングが起きやすいスポーツ

ジャイアントキリングは、実力差があるチームや選手同士が対戦するスポーツで特によく使われる言葉です。

ここでは、代表的な競技を紹介します。


サッカー

ジャイアントキリングという言葉が最もよく使われるのがサッカーです。

サッカーは得点が少ないスポーツのため、一度のチャンスを生かせば格下チームでも勝利する可能性があります。

特に次のような大会では、大番狂わせが毎年のように話題になります。

  • 天皇杯
  • FIFAワールドカップ
  • 各国の国内カップ戦
  • UEFAチャンピオンズリーグ

日本では、Jリーグクラブが大学チームや社会人クラブに敗れる試合も「ジャイアントキリング」と呼ばれることがあります。


野球

野球も実力差があっても勝敗が分からないスポーツです。

エース投手の好投や一発のホームランなどで、格下チームが強豪チームを破ることがあります。

高校野球では、無名校が優勝候補を破る試合が毎年のように話題になります。


ラグビー

ラグビーでは実力差が結果に表れやすい一方で、歴史に残るジャイアントキリングも生まれています。

最も有名なのが、2015年のラグビーワールドカップで日本代表が南アフリカ代表に勝利した試合です。

世界中のメディアが「歴史的なジャイアントキリング」と報じ、多くのスポーツファンに衝撃を与えました。


バスケットボール

バスケットボールは得点が多い競技ですが、トーナメント戦では番狂わせも起こります。

特に学生スポーツや国際大会では、格下チームが優勝候補を破るケースがあり、「ジャイアントキリング」という言葉が使われることがあります。


将棋・eスポーツ

近年では、スポーツ以外でもこの言葉が使われるようになっています。

例えば、

  • 若手棋士がタイトル保持者に勝利したとき
  • 無名チームが世界大会の強豪を破ったとき

などにも「ジャイアントキリング」という表現が用いられることがあります。


歴史に残るジャイアントキリング

ここでは、日本でも特に有名な事例を紹介します。


ラグビーワールドカップ2015 日本代表対南アフリカ代表

ジャイアントキリングの代表例として必ず挙げられるのが、この試合です。

当時、日本代表は世界ランキングで大きく劣る立場でした。

一方、南アフリカ代表は優勝候補の一角であり、多くの専門家が日本の勝利を予想していませんでした。

しかし、日本代表は最後まで諦めずに攻め続け、劇的な逆転勝利を収めます。

この試合は「スポーツ史上最大級のジャイアントキリング」とも呼ばれています。


FIFAワールドカップでの日本代表

ワールドカップでは、優勝候補が敗れる試合が数多くあります。

日本代表もこれまでに世界ランキング上位国を破り、大きな話題となりました。

ワールドカップは一発勝負の要素が強く、ジャイアントキリングが起こりやすい大会として知られています。


天皇杯

天皇杯では、Jリーグクラブだけでなく大学や社会人クラブも参加します。

そのため、アマチュアチームがプロクラブを破る試合が毎年のように生まれます。

このような試合は、日本サッカー界ならではのジャイアントキリングとして語り継がれています。


高校野球

高校野球でも、無名校が強豪校を破る試合は全国的なニュースになります。

甲子園では、優勝候補が初戦で敗退することも珍しくなく、多くのファンを驚かせています。


ジャイアントキリングはスポーツ以外でも使われる?

現在では、「ジャイアントキリング」はスポーツ以外の分野でも使われています。

例えば、

  • ベンチャー企業が大企業に勝つ
  • 新興メーカーが業界トップ企業に挑む
  • 無名の候補者が有力候補を破る
  • 新人棋士がタイトル保持者に勝利する

など、「弱者が強者を打ち破る」という場面で比喩的に使われることがあります。

ただし、最も一般的なのはスポーツでの使用です。

ジャイキリとは?

「ジャイキリ」は、「ジャイアントキリング(giant-killing)」を略した言葉です。

スポーツファンやサッカー好きの間では、会話やSNSで「ジャイアントキリング」を短くして「ジャイキリ」と呼ぶことがあります。

例えば、

  • 「昨日の試合はまさにジャイキリだった!」
  • 「今年の天皇杯もジャイキリが見たい。」
  • 「優勝候補相手にジャイキリ達成!」

といったように、格下チームが強豪を破った試合を表現する際によく使われます。


「ジャイキリ」はスポーツファンの間で定着した略称

スポーツの世界では、長い言葉を略して呼ぶことが少なくありません。

例えば、

  • ワールドカップ → W杯
  • チャンピオンズリーグ → CL
  • ジャイアントキリング → ジャイキリ

このように、ジャイキリは親しみを込めた略称として定着しています。

特にSNSやインターネットの掲示板、スポーツニュースのコメント欄などでは、「ジャイアントキリング」よりも「ジャイキリ」と表現されることも珍しくありません。


漫画『GIANT KILLING』の略称としても使われる

「ジャイキリ」は、サッカー漫画『GIANT KILLING』の略称としても広く知られています。

この作品は、弱小クラブの監督に就任した主人公が、知略や戦術を駆使して強豪クラブに挑む姿を描いた人気漫画です。

タイトルの「GIANT KILLING」は、強豪を倒すというスポーツ用語が由来になっています。

そのため、「ジャイキリ」という言葉は、

  • スポーツ用語としてのジャイアントキリング
  • 漫画『GIANT KILLING』の略称

という2つの意味で使われることがあります。

文脈によって意味が異なるため、どちらを指しているのかを判断すると理解しやすいでしょう。


「ジャイキリ」は正式なスポーツ用語ではない

「ジャイキリ」は広く使われている略称ですが、新聞や公式記録などでは、「ジャイアントキリング」と表記されるのが一般的です。

一方で、SNSやスポーツファン同士の会話では「ジャイキリ」がよく使われており、気軽で親しみやすい表現として定着しています。

ジャイアントキリングの対義語はある?

結論からいうと、「ジャイアントキリング」の明確な対義語はありません。

ジャイアントキリングは「格下が格上の強豪を破ること」を意味するスポーツ用語ですが、その反対を表す正式な用語は存在しません。

ただし、スポーツでは「強豪が実力どおりに勝つこと」を表す言葉が使われることがあります。

ここでは、ジャイアントキリングの反対に近い意味を持つ表現を紹介します。


「順当勝ち」が最も近い表現

ジャイアントキリングの反対に最も近い言葉が「順当勝ち」です。

順当勝ちとは、実力や前評判どおりに強いチームや選手が勝利することを意味します。

例えば、

  • 優勝候補が危なげなく勝利した
  • 世界ランキング上位の選手が順当に勝ち進んだ
  • リーグ首位のチームが下位チームに勝利した

といった場合に使われます。

ジャイアントキリングが「予想を覆す勝利」であるのに対し、順当勝ちは「予想どおりの結果」を表す言葉です。


「順当勝ち」とジャイアントキリングの違い

ジャイアントキリング順当勝ち
格下が格上を破る格上が格下に勝つ
大番狂わせ予想どおりの結果
驚きや感動が大きい実力どおりの勝敗
ニュースで大きく取り上げられやすい話題になりにくい

「大差勝ち」は対義語ではない

「大差勝ち」もジャイアントキリングの反対と思われることがありますが、意味は異なります。

大差勝ちは「点差が大きい勝利」を表す言葉であり、相手との実力差や前評判とは関係ありません。

例えば、強豪同士の試合でも大差勝ちはあり得ます。

そのため、「大差勝ち」はジャイアントキリングの対義語ではありません。


スポーツは「順当勝ち」よりもジャイアントキリングが記憶に残る

スポーツでは、実力どおりの結果になる「順当勝ち」よりも、予想を覆す「ジャイアントキリング」の方が大きな話題になります。

格下のチームや選手が強豪を破る試合は、多くの人に驚きと感動を与え、長く語り継がれることが少なくありません。

そのため、「ジャイアントキリング」はスポーツの醍醐味を象徴する言葉として、多くのファンに親しまれています。


ジャイアントキリングが人々を魅了する理由

弱者を応援したくなる心理がある

スポーツでは、実力差が大きい試合ほど「どうせ強豪が勝つだろう」と予想されます。

しかし、その予想を覆して格下が勝利すると、多くの人は驚きと感動を覚えます。

心理学では、立場の弱い側を応援したくなる傾向があるとされており、ジャイアントキリングが多くの人を惹きつける理由の一つと考えられています。


何が起こるか分からないのがスポーツの魅力

もし毎回強いチームが必ず勝つのであれば、試合は単調なものになってしまいます。

格下にも勝つ可能性があるからこそ、最後まで目が離せず、多くの人がスポーツに熱中します。

ジャイアントキリングは、スポーツの魅力を象徴する言葉ともいえるでしょう。

豆知識|実は「ジャイアントキリング」はビジネスでも使われる

「ジャイアントキリング」はスポーツ用語として知られていますが、最近ではビジネスの場面でも使われることがあります。

例えば、資金や知名度で劣るスタートアップ企業が大企業に勝つようなケースで、「ジャイアントキリングを起こした」と表現されることがあります。

このように、「弱者が強者を打ち破る」という構図であれば、スポーツ以外でも比喩的に使われることがあります。


よくある質問(Q&A)

ジャイアントキリングはサッカーだけの言葉ですか?

いいえ。

サッカーで最もよく使われますが、野球やラグビー、バスケットボールなど幅広いスポーツで使われています。


英語でもジャイアントキリングは通じますか?

「giant-killing」という表現は英語にもあります。

ただし、海外では「upset」や「upset victory」の方が一般的に使われています。


ジャイアントキリングと番狂わせは同じ意味ですか?

似ていますが、少し違います。

番狂わせは予想外の結果全般を表しますが、ジャイアントキリングは「格下が圧倒的な強豪を倒す」という意味合いが強い言葉です。


漫画『GIANT KILLING』とは関係がありますか?

漫画のタイトルは、このスポーツ用語が由来です。

作品の人気によって、「ジャイアントキリング」という言葉はスポーツファン以外にも広く知られるようになりました。


まとめ

ジャイアントキリングとは、格下のチームや選手が格上の強豪を破る「大番狂わせ」を意味するスポーツ用語です。

英語の「giant(巨人・強大な存在)」と「killing(倒すこと)」を組み合わせた言葉で、「強大な相手を打ち破る」という意味があります。

その背景には、旧約聖書の「ダビデとゴリアテ」や、イギリス民話『ジャックと巨人退治』など、「弱者が巨人を倒す」という物語との共通したイメージがあると考えられています。

現在ではサッカーだけでなく、野球やラグビー、将棋、eスポーツ、ビジネスなど、さまざまな分野で使われる言葉となりました。

意味や語源を知っておくと、スポーツニュースや実況中継をこれまで以上に楽しめるでしょう。

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