ビジネスでお歳暮をやめるときの正しいマナー

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年末が近づくと、事務や総務の担当者にとって悩みやすいのが、お歳暮をどうするかという判断です。毎年の慣例とはいえ、手配や管理の負担を感じている方も多いのではないでしょうか。

近年は、業務効率化や社内方針の見直しを理由に、ビジネスのお歳暮をやめる企業も増えています。ただし、取引先への伝え方を間違えると、誤解を招いてしまうこともあります。

この記事では、事務担当・総務の方に向けて、ビジネスでお歳暮をやめる際の判断の目安と、失礼にならない進め方をやさしく解説します。実務にすぐ役立つ内容をまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

目次

ビジネスでお歳暮をやめても問題ないケース・注意が必要なケース

ビジネスのお歳暮は、近年では必ずしも続けなければならないものではなくなっています。取引関係や社内方針によっては、やめても失礼に当たらないケースが増えています。

一方で、相手や状況によっては慎重な対応が必要な場合もあります。まずは全体像を整理しておきましょう。

お歳暮をやめても問題ないケースの特徴

・形式的な慣習として続いているだけで、実務上の影響が少ない取引先

・コンプライアンスや業務効率を重視する企業同士の関係

・メールやオンラインでのやり取りが中心で、贈答のやり取りが少ない場合

慎重に判断したほうがよいケース

・長年にわたり取引が続いている重要な取引先

・年配の経営者や役員が窓口になっている場合

・業界的に贈答文化が根強く残っている場合

迷ったときの基本判断ルール

判断に迷ったときは、次の3点を基準に考えると整理しやすくなります。

・取引先との関係性

・業界や地域の慣習

・自社の方針や社内ルール

この3つを確認したうえで、無理のない判断をすることが大切です。

ビジネスでお歳暮をやめる意味とこの記事で得られること

近年は、業務効率化やコンプライアンス意識の高まりから、ビジネスのお歳暮を見直す企業が増えています。

一方で、やめ方を間違えると、取引先に誤解を与えてしまう不安もあります。

この記事では、お歳暮をやめるかどうかの判断の目安と、失礼にならない進め方を、分かりやすく解説します。

お歳暮を無理にやめなくてもよいケースとは?

お歳暮は必ずやめなければならないものではありません。状況によっては、無理に廃止せず、続けたほうが安心なケースもあります。

ここでは、判断の目安となる代表的な例を整理します。

やめないほうがよい代表的なケース

次のような場合は、お歳暮を続ける、または慎重に判断するほうが無難です。

・長年にわたり取引が続いている重要な取引先
 長期的な信頼関係が築かれている場合、お歳暮が関係維持の一部になっていることがあります。突然やめると、距離   を置かれたと感じさせてしまう可能性があります。

・年配の経営者や役員が窓口になっている場合
 贈答文化を大切にする世代では、お歳暮を慣習として重視していることがあります。形式を大切にする相手には、配慮が必要です。

・業界や地域に贈答の慣習が根強く残っている場合
 建設業、不動産業、地域密着型の取引などでは、お歳暮が今も一般的なケースがあります。業界全体の慣習を無視すると、違和感を持たれることがあります。

・お歳暮を通じた年末の挨拶が関係維持に役立っている場合
 普段あまり接点がない取引先でも、お歳暮が年末の重要なコミュニケーション手段になっていることがあります。


やめるか迷ったときの現実的な折衷案

「完全にやめるのは不安だけれど、今のまま続けるのも負担が大きい」
そのような場合は、段階的な見直しという考え方もあります。

金額を控えめにする
 気持ちは残しつつ、コストや負担を抑えることができます。

対象となる取引先を絞る
 特に重要な取引先のみに限定することで、対応をシンプルにできます。

品物や形式を簡素なものに変更する
 高額な贈答品ではなく、消耗品や簡単な品にする方法もあります。


無理にやめない判断も立派な選択

お歳暮を続けることは、決して時代遅れではありません。
相手との関係性や業界の慣習を考えたうえで、「今回は続ける」「段階的に見直す」と判断することも、事務担当・総務として適切な対応です。

大切なのは、やめるか続けるかではなく、社内外にとって無理のない形を選ぶことです。

やめる前に必ず確認したい3つのポイント

お歳暮をやめるかどうかを判断する前に、次の3点を確認しておくことで、社内外のトラブルを防ぎやすくなります。


1.取引先との関係性をどう評価するか

まずは、取引先との関係性を客観的に整理します。

取引の重要度が高いか
 売上や事業への影響が大きい取引先かどうかを確認します。

取引年数が長いか
 長年の付き合いがある場合は、慣習として受け止められている可能性があります。

日常的なやり取りの頻度
 普段から連絡や訪問が多い場合と、年に数回しか接点がない場合では、対応の考え方が変わります。


2.社内ルール・過去の前例・上司への確認

次に、社内での扱いを確認します。

会社としての方針が決まっているか
 全社で廃止や縮小を進めている場合は、それに合わせるのが基本です。

過去に同様の対応をした前例があるか
 以前の判断や対応内容は、説明材料として役立ちます。

上司や関係部署と認識が一致しているか
 担当者だけの判断にならないよう、事前共有が大切です。


3.契約・業界慣習・特別な取り決めの有無

最後に、外部要因を確認します。

契約内容に影響しないか
 贈答に関する暗黙の了解がないかを確認します。

業界や地域特有の慣習があるか
 一般的な常識と、業界内の常識は異なる場合があります。

組合せギフトや相互慣行がないか
 お互いに贈り合う慣習がある場合は、慎重な対応が必要です。


この3点を確認すれば安心

この3つを事前に整理しておくことで、
「なぜやめたのか」「なぜ続けるのか」を、社内外に落ち着いて説明できるようになります。


近年のお歳暮廃止が進む背景と社会的変化

お歳暮をやめる企業が増えているのは、マナーが変わったというより、働き方や企業の考え方が変化してきた影響が大きいです。代表的な背景は次の3つです。

1.コンプライアンス意識の高まり

企業では、贈り物が相手に負担や誤解を与えないよう、透明性を重視する流れが強まっています。
お歳暮そのものが悪いわけではありませんが、立場や状況によっては「気を使わせてしまう」「受け取りづらい」と感じる人もいるため、会社として一律に廃止するケースが増えています。

2.業務効率化と事務負担の見直し

お歳暮には、品選び、手配、請求処理、送付先管理、お礼対応など、意外と多くの作業が発生します。
年末の忙しい時期に作業が集中しやすいため、業務を整理する目的で、縮小や廃止を進める企業が増えています。

3.関係性の作り方が変わってきた

以前は「年末のご挨拶としての贈答」が大切にされる場面が多くありましたが、今は別の方法で関係性を維持する企業も増えています。
たとえば、定期的な情報共有、面談や打ち合わせ、年始の挨拶メールなど、実務的なコミュニケーションを重視する考え方が広がっています。


まとめ:廃止は失礼というより、時代に合わせた見直し

お歳暮をやめる動きは、礼儀を軽くするというよりも、企業としての方針や業務の進め方を見直す流れの一つです。

だからこそ大切なのは、やめること自体よりも、相手への伝え方と配慮になります。


廃止しても印象を悪くしないコツ

お歳暮をやめること自体よりも、相手にどう伝えるかで印象は大きく変わります。次のポイントを押さえておくと、関係性を損ねにくくなります。

1.感謝の気持ちを最初に伝える

理由を説明する前に、これまでの取引やお付き合いへの感謝を言葉にします。
お歳暮をやめる話題でも、感謝を先に伝えることで、柔らかい印象になります。

2.会社としての方針であることを伝える

個人の判断ではなく、社内方針や全社的な取り組みであることを伝えると、相手に余計な気を使わせずに済みます。

3.理由は簡潔に、言い訳がましくしない

コスト削減などの直接的な表現は避け、業務の見直しや効率化といった一般的な理由にとどめると安心です。

4.今後の関係が変わらないことを添える

お歳暮をやめても、今後の取引やお付き合いを大切にしていく気持ちは変わらないことを一言添えます。

5.伝えるタイミングを早めにする

相手が準備を始める前に伝えることで、戸惑いや誤解を防ぐことができます。


ポイントまとめ

・感謝を先に伝える
・個人判断に見せない
・理由はシンプルに
・関係継続の意思を示す

この4点を意識するだけで、印象は大きく変わります。

やめるタイミングと段取り|円滑に切り替える実務フロー

お歳暮をやめるときは、判断そのものよりも「いつ・どう進めるか」が重要です。段取りを整えておくことで、相手の誤解や社内の混乱を防ぎやすくなります。


1.告知するベストタイミングを選ぶ

伝える時期は、相手が準備を始める前が基本です。

お歳暮シーズンに入る前
 相手が品物を手配する前に伝えることで、気まずさを避けられます。

年度や方針の区切り
 年度替わりや社内ルール変更のタイミングは、理由として受け入れられやすくなります。


2.段階的に見直すか、一斉廃止にするかを決める

状況に応じて、進め方を選びます。

・段階的に縮小する方法
 金額や対象先を少しずつ減らし、自然に切り替えていきます。

・一斉廃止にする方法
 全社で同時にやめることで、対応のばらつきを防げます。


3.社内共有を先に行う

外部に伝える前に、必ず社内で認識をそろえます。

・上司や関係部署へ事前説明をする
・対応方法や説明内容を統一する

これにより、問い合わせがあっても落ち着いて対応できます。


4.取引先への連絡を行う

社内準備が整ったら、取引先へ連絡します。

・感謝の言葉を先に伝える
・理由は簡潔に説明する
・今後も関係を大切にする姿勢を示す


5.実施後のフォローを忘れない

やめた後も、相手の反応には目を配ります。

違和感が出ていないか確認する
必要に応じて補足説明を行う


流れのまとめ

・タイミングを決める
・進め方を選ぶ
・社内で共有する
・取引先へ伝える
・実施後にフォローする

この流れを意識すれば、お歳暮の見直しも無理なく進めやすくなります。


相手別|失礼にならない正しい伝え方

お歳暮をやめる際は、「やめる理由」よりも「誰にどう伝えるか」がとても重要です。

相手との関係性に合わせて伝え方を変えることで、不要な誤解や不安を防ぐことができます。


主要得意先・長年の取引先への伝え方

長くお付き合いのある取引先には、特に丁寧な配慮が必要です。

・感謝の言葉をしっかり伝える
 まずは、これまでの取引や支援への感謝を明確に伝えます。

理由は簡潔に、前向きな表現で
 社内方針の見直しや業務整理など、一般的で受け入れられやすい理由にとどめます。

今後も関係を大切にする姿勢を添える
 お歳暮をやめても、取引や連携を重視していることを一言添えると安心感につながります。


中小企業・新規取引先への伝え方

取引期間が短い相手や関係が浅い場合は、簡潔さを重視します。

会社として統一している方針であることを伝える
 個別判断ではないことを示すことで、相手に余計な気を使わせません。

長い説明は避ける
 簡単な説明だけでも失礼には当たりません。

必要以上にかしこまりすぎない
 丁寧さを保ちつつ、事務的になりすぎない表現を心がけます。


個人事業主・担当者個人宛への伝え方

個人宛の場合は、相手の受け取り方に差が出やすいため注意が必要です。

形式よりも気持ちを重視した表現にする
 事務的すぎる表現は避け、柔らかい言い回しを選びます。

一方的に感じさせない
 お願いや相談の形を意識すると、印象がやわらぎます。

今後のやり取りが変わらないことを伝える
 お歳暮以外の面で、引き続き良い関係を築きたい姿勢を示します。


共通して意識したいポイント

相手に関わらず、次の点を意識すると失礼になりにくくなります。

・感謝を先に伝える
・理由は簡潔にする
・個人判断ではなく会社方針として説明する
・関係継続の意思を添える


まとめ

相手に合わせた伝え方を選ぶことで、お歳暮をやめる判断もスムーズに受け入れてもらいやすくなります。
大切なのは、形式よりも相手への配慮と伝え方です。

通知方法の選び方|メール・電話・訪問・挨拶状

お歳暮をやめる際は、内容だけでなく「どの手段で伝えるか」も印象に大きく影響します。相手との関係性や重要度に合わせて、無理のない方法を選びましょう。


メールで伝える場合

最も一般的で、事務負担も少ない方法です。

日常的にメールでやり取りしている取引先
関係性が安定している取引先
一斉に方針を伝えたい場合

このようなケースに向いています。

メールで伝える際のポイントは次のとおりです。

件名は簡潔にする
 お知らせであることが分かる表現にします。

理由は長く書きすぎない
 社内方針の見直しなど、一般的な理由にとどめます。

時期は早めに送る
 お歳暮シーズンに入る前が安心です。


電話・口頭で伝える場合

相手との距離が近い場合や、誤解を避けたいときに適しています。

長年の取引先
日頃から電話や対面でのやり取りが多い相手
先方の反応を確認しながら伝えたい場合

電話で伝える際は、落ち着いたトーンを意識し、感謝の言葉を先に伝えることが大切です。

必要以上に詳しい説明はせず、簡潔にまとめると好印象です。


訪問して伝える場合

特に重要な取引先や、関係性を重視したい相手に向いています。

経営者や役員が窓口の取引先
地域密着型で対面の関係を大切にしている場合

直接伝えることで誠意が伝わりやすくなりますが、相手の負担にならないよう、事前に目的を伝えておくと安心です。


挨拶状や書面で伝える場合

形式を重んじる相手や、記録として残したい場合に適しています。

年配の経営者が窓口の取引先
文書でのやり取りを好む相手
全社方針として正式に通知したい場合

文章はかしこまりすぎず、感謝と今後の関係継続の意思を中心にまとめると、柔らかい印象になります。


どの方法を選ぶか迷ったときの考え方

判断に迷った場合は、次の視点で考えると整理しやすくなります。

普段どの手段で連絡を取っているか
相手が負担に感じない方法はどれか
誤解が生じにくい方法はどれか

無理に丁寧すぎる方法を選ぶ必要はありません。相手との関係性に合った手段を選ぶことが大切です。

相手別に使える件名例

意先・長年の取引先向け(配慮重視)

お歳暮についてのご連絡
年末のご挨拶に関するお知らせ
お歳暮の件につきまして
年末のご挨拶についてのご連絡

ポイント
感情を刺激しない、やわらかく幅のある表現が安心です。


新規取引先・取引期間が浅い相手向け(簡潔・事務的)

お歳暮に関するご連絡
・お歳暮の取り扱いについて
・年末のご挨拶に関するご案内

ポイント
要件が分かり、過度に丁寧すぎない件名が向いています。


個人事業主・担当者個人宛向け(やわらかさ重視)

年末のご挨拶について
お歳暮のお気遣いについて
年末のご挨拶に関するお願い

ポイント
「お願い」「挨拶」といった柔らかい言葉を入れると印象が和らぎます。


避けたほうがよい件名例(共通)

お歳暮廃止のお知らせ
お歳暮中止の件
コスト削減に伴うお知らせ

→ 件名だけでネガティブに受け取られやすいため注意が必要です。

電話で最初に使える一言フレーズ

得意先・長年の取引先向け(配慮重視)

・いつも大変お世話になっております。本日は年末のご挨拶について少しご相談があり、お電話いたしました。
・日頃のお礼をお伝えするとともに、年末の対応についてご連絡差し上げました。


新規取引先・取引期間が浅い相手向け(簡潔)

・お世話になっております。年末のご挨拶に関する件でご連絡いたしました。
・本日はお歳暮の取り扱いについて、簡単にご説明させてください。


個人事業主・担当者個人宛向け(やわらかさ重視)

・いつもありがとうございます。年末のご挨拶について、少しお伝えしたいことがありまして。
・日頃のお礼も兼ねて、年末の件でお電話いたしました。


続けて使える一言(補助フレーズ)

最初の一言のあとに、次のように続けると自然です。

・社内方針の見直しにより、今後の対応についてご説明させてください。
・短くなりますが、方針変更のご案内となります。


避けたい最初の一言(参考)

・お歳暮をやめる件で電話しました
・廃止のご連絡です

→ 要件が強く出すぎて、相手が構えてしまいやすくなります。

相手別|NG表現とOK表現

暮をやめる際は、内容よりも言葉選びで印象が大きく変わります。ここでは、相手別に避けたい表現と、安心感を与えやすい表現を整理します。


得意先・長年の取引先の場合

NG表現

・今年からお歳暮は不要になりました
・特に意味はありませんが、やめます
・コスト削減のため廃止しました

→ 一方的で冷たい印象を与えやすくなります。

OK表現

・社内方針の見直しにより、今後は控えさせていただくこととなりました
・これまでのお心遣いに感謝しております
・今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします

→ 感謝と配慮が伝わり、関係性を保ちやすくなります。


新規取引先・取引期間が浅い相手の場合

NG表現

・当社はお歳暮を一切やっていません
・今後は送らないでください
・他社もやめているので問題ありません

→ 事務的すぎたり、相手を突き放す印象になります。

OK表現

・社内方針として、お歳暮のやり取りを控えております
・何卒ご理解いただけますと幸いです
・今後ともよろしくお願いいたします

→ 必要最低限で、角の立たない表現になります。


個人事業主・担当者個人宛の場合

NG表現

・個人的なやり取りは不要です
・会社の決まりなので対応できません
・今後は一切受け取れません

→ 強い言い切りは、距離を感じさせやすくなります。

OK表現

・お気遣いはご無用とさせていただければと思っております
・お気持ちだけありがたく頂戴いたします
・今後とも良い関係を築ければうれしいです

→ やわらかく、相手の気持ちを尊重した印象になります。


共通して避けたい表現

相手を問わず、次のような表現は避けたほうが安心です。

・一方的な言い切り
・理由を説明しない表現
・金銭的な事情を強調する言い回し


まとめ

お歳暮をやめる場面では、「何を言うか」よりも「どう言うか」が大切です。
NG表現を避け、OK表現を意識するだけで、相手の受け取り方は大きく変わります。

実務で使える正式テンプレ集

ここでは、これまで解説してきた内容をもとに、事務担当・総務の方がそのまま使える正式なテンプレをまとめています。状況に合わせて、必要なものをそのままコピーして使用できます。

メールで通知する場合

件名:お歳暮についてのご連絡

本文: 平素より大変お世話になっております。

さて、誠に勝手ながら、社内方針の見直しにより、今後はお歳暮のやり取りを控えさせていただくこととなりました。 これまでのお心遣いに心より感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬお付き合いを賜りますようお願い申し上げます。

何卒ご理解いただけますと幸いです。


挨拶状・書面で通知する場合

拝啓

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

さて、誠に勝手ながら、社内方針の見直しに伴い、今後はお歳暮のやり取りを控えさせていただくこととなりました。 これまでのお心遣いに深く感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。

敬具


電話で伝える場合

いつも大変お世話になっております。 本日は年末のご挨拶について、ご連絡いたしました。

これまでのお心遣いに感謝しつつ、社内方針の見直しにより、今後はお歳暮のやり取りを控えさせていただくこととなりました。 今後とも変わらぬお付き合いをお願いできればと思っております。


テンプレ使用時の注意点

・相手との関係性に応じて、表現を微調整してください

・送付や連絡のタイミングは、お歳暮シーズン前が安心です

・社内で文面を統一しておくと、対応のばらつきを防げます


相手別|微調整した文例

得意先・長年の取引先向け(丁寧・配慮重視)

平素より大変お世話になっております。
さて、誠に勝手ながら、社内方針の見直しにより、今後はお歳暮のやり取りを控えさせていただくこととなりました。
これまでのお心遣いに心より感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬお付き合いをお願いできましたら幸いです。


新規取引先・取引期間が浅い相手向け(簡潔・事務的)

平素よりお世話になっております。
社内方針の見直しにより、今後はお歳暮のやり取りを控えさせていただいております。
何卒ご理解いただき、今後ともよろしくお願いいたします。


個人事業主・担当者個人宛向け(やわらかさ重視)

いつもお世話になっております。
社内方針の見直しにより、今後はお歳暮のお気遣いはご無用とさせていただければと思っております。
これまでのお心遣いには感謝しておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


使い分けのポイント(補足)

・得意先
 感謝+関係継続の言葉を必ず入れる

・新規取引先
 説明は短く、方針として淡々と

・個人宛
 お願い口調で、やさしい表現にする

よくある質問(FAQ)

お歳暮をやめると取引に影響は出ませんか?

多くの場合、丁寧に理由を伝えれば大きな影響が出ることはありません。

実務上は、お歳暮そのものよりも、日頃の対応やコミュニケーションのほうが重視される傾向があります。事前に感謝を伝え、会社方針として説明することで、相手に不安を与えにくくなります。

一部の取引先だけ続けても問題ありませんか?

問題ありません。すべてを一律にやめる必要はなく、取引先との関係性や業界慣習に応じて判断するのが現実的です。ただし、社内では判断基準をある程度共有しておかないと、対応のばらつきが生じやすくなります。

相手からお歳暮が届いた場合はどう対応すればよいですか?

まずは、これまで通り丁寧にお礼を伝えることが大切です。

そのうえで、次回以降はお気遣い不要であることを、やわらかい表現で伝えると安心です。急いで方針を押し付ける必要はありません。

お中元だけ残してお歳暮をやめるのは失礼ですか?

必ずしも失礼には当たりません。

お中元とお歳暮で意味合いが異なるため、どちらか一方のみを見直す企業もあります。その場合は、理由を簡潔に説明し、感謝の気持ちを添えることがポイントです。

お歳暮をやめることを文書で伝える必要はありますか?

必須ではありませんが、相手や状況によっては書面やメールで伝えたほうが誤解を防げます。

特に、取引先が多い場合や社内方針として統一したい場合は、文書での案内が役立ちます。

社内から反対意見が出た場合はどうすればよいですか?

取引先への影響や過去の事例を整理し、段階的な見直し案を提示すると理解を得やすくなります。

一気に廃止せず、縮小から始める方法も現実的な選択肢です。

まとめ

ビジネスにおけるお歳暮は、必ず続けなければならない慣習ではなくなりつつあります。業務効率化やコンプライアンス意識の高まりを背景に、見直しや廃止を選択する企業も増えています。

ただし、大切なのは「やめるかどうか」そのものではなく、

・取引先との関係性

・業界や地域の慣習

・自社の方針や社内ルール

を踏まえたうえで、無理のない判断をすることです。

やめる場合も、感謝の気持ちを先に伝え、会社方針として簡潔に説明し、今後の関係を大切にする姿勢を示せば、印象が悪くなることはほとんどありません。

一方で、無理に廃止せず、続ける・縮小するという判断も立派な選択です。

事務担当・総務の立場では、判断に迷う場面も多いですが、事前確認と伝え方を整えておけば、落ち着いて対応できます。

この記事を参考に、自社と取引先の双方にとって負担の少ない形を選び、安心して年末対応を進めていきましょう。





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