意見文に最適!身近なテーマで書きやすさを手に入れよう

意見文は、学校の授業や受験、さらには社会に出てからも役立つ大切な文章の形です。
でも「どうやって書けばいいの?」「テーマが思いつかない…」と悩む人も多いのではないでしょうか。

この記事では、初心者でも安心して書ける意見文の基礎や、身近で書きやすいテーマ例、そして具体的な書き方のコツをわかりやすく解説します。
「意見文はむずかしい」と感じていた方も、読み終わるころには「これなら書けそう!」と思えるはずです。

目次

意見文の基本と魅力

意見文とは?

意見文とは、自分の考えをはっきり示し、その理由や根拠を筋道立てて書く文章のことです。
作文や日記が「感じたこと」を中心に書くのに対して、意見文は「私はこう考える」という立場を明確にし、それを相手に伝えることを目的とします。

つまり、意見文は「考えを整理して伝える練習の場」といえます。


意見文が教育で重視される理由

  • 思考力を育てる
     ただ思ったことを書くのではなく、「なぜそう思うのか」を考える過程で、論理的に考える力が身につきます。
  • 表現力を伸ばす
     「どう言えば相手に伝わるか」を考えることで、文章力や語彙力が高まります。
  • 相手の立場を意識する力
     読み手を意識して書くことで、「伝わりやすい表現」や「納得してもらえる理由」を工夫する習慣がつきます。

社会で役立つ意見文スキル

意見文を書く力は、学校だけでなく社会に出てからも大きな武器になります。

  • 会議やプレゼンで役立つ
     自分の意見を根拠とセットで話せるので、説得力が増します。
  • 文章でのやりとりがスムーズに
     メールや報告書を書くときも、「結論→理由→補足」の流れを意識できるようになります。
  • 相手を納得させる力につながる
     意見文は「相手に伝える」ことが目的なので、人とのコミュニケーションでも役立ちます。

意見文を書くメリット

  • 自分の考えを整理できる
     書くことで頭の中がスッキリし、考えがまとまります。
  • 自分の意見に自信が持てる
     理由をセットで考えるため、「なんとなく思った」から一歩進んだ意見を持てます。
  • 文章にする力が伸びる
     意見文を繰り返し書くことで、文章の構成力や表現力が自然と高まります。

まとめると、意見文は「自分の考えを形にして伝える練習」であり、勉強にも仕事にも役立つスキルです。


意見文と作文の違いを比較しよう

項目作文意見文
主な目的感じたこと・経験を書いて表現する自分の考えを主張し、理由を伝える
書き方感想や出来事を自由に書く「結論 → 理由 → 具体例 → まとめ」の型で書く
内容自分の体験や気持ちが中心社会的な問題や身近なテーマに対する考え
読み手への意識自分の気持ちを共有する読み手に「なるほど」と納得してもらう
評価される点感受性や表現力論理性や説得力

書きやすい意見文テーマ一覧

小学生向けの書きやすいテーマ

小学生におすすめなのは、身近で体験しやすいテーマです。難しい社会問題よりも、自分の生活や学校に関係することが書きやすいです。

  • 給食で好きなおかずは必要か?
  • ペットを飼うのはよいことか?
  • 宿題は毎日必要?
  • 学校の掃除はみんなでやるべき?

ポイント:
「自分の生活にあるもの」をテーマにすると、体験談やエピソードをすぐに思い出せるので書きやすいです。


中学生に最適な意見文テーマ

中学生になると、学校のルールや人間関係に関わるテーマが身近で考えやすいです。社会問題にも少しずつ触れるとよい練習になります。

  • 校則(髪型・服装)は厳しい方がいいか?
  • 部活動は必ず入るべき?
  • スマホを学校に持ち込むことは良いか悪いか?
  • SNSの利用は制限すべき?

ポイント:
「自分がよく感じる不満」や「友達と話題になること」をテーマにすると、意見が出しやすいです。


高校生に適した面白いテーマ

高校生には、社会とのつながりや将来を意識できるテーマがおすすめです。少し広い視点で書くことで説得力も増します。

  • アルバイトは勉強にプラスになるか?
  • 選挙に高校生も参加すべき?
  • AIやロボットの進化は生活を豊かにするか?
  • 制服は必要か?自由な服装の方が良いか?

ポイント:
社会問題や時事的なテーマを選ぶと、入試の小論文対策にもつながります。


大人にも使える意見文テーマ

社会人や一般向けには、生活や働き方に関するテーマが人気です。ブログ記事や大人の作文講座などで使える題材になります。

  • 在宅勤務は通勤よりも効率的か?
  • プラスチックごみを減らすために何ができるか?
  • 日本の夏休みはもっと長い方がいいか?
  • 子どもにスマホをいつ持たせるべきか?

ポイント:
大人の場合は「社会や環境との関わり」を考えるテーマを選ぶと書きやすく、読み手の共感も得られやすいです。


身近なテーマの見つけ方チェックリスト

  • 学校や家庭で「よく話題になること」は?
  • 自分が「もっとこうなればいい」と思ったことは?
  • 友達や家族と意見が分かれた経験は?
  • ニュースを見て「自分ならこう考える」と思ったことは?

このチェックリストを使うと、自分だけのオリジナルテーマが見つかります。


学年別おすすめテーマ30選

小学生向け(身近でわかりやすいテーマ)

  1. 宿題は毎日必要?
  2. 給食で好きなおかずは必要?
  3. 掃除はみんなでやるべき?
  4. ペットを飼うのは良いこと?
  5. 外遊びとゲーム、どちらが大切?
  6. 学校に図書室は必要?
  7. 運動会はあった方がいい?
  8. 夏休みの宿題は多すぎる?

中学生向け(学校生活+身近な社会問題)

  1. 校則は厳しい方がいい?
  2. 制服は必要?自由な服装の方がいい?
  3. 部活動は必ず入るべき?
  4. 朝読書は効果がある?
  5. SNSは利用時間を制限すべき?
  6. スマホを学校に持ち込んでもいい?
  7. 給食とお弁当、どちらがよい?
  8. 宿題は自己学習に役立っている?

高校生向け(社会や将来につながるテーマ)

  1. アルバイトは勉強の役に立つ?
  2. 選挙権は18歳からでよい?
  3. AIは人の仕事を奪う?それとも助ける?
  4. 修学旅行は必要?
  5. 大学進学と就職、どちらが大切?
  6. 車の免許は18歳で取るべき?
  7. ネットニュースとテレビニュース、どちらが信頼できる?
  8. 海外留学は若いうちに行くべき?

大人向け(生活・社会問題に関連するテーマ)

  1. 在宅勤務は通勤より効率的?
  2. 日本の夏休みはもっと長い方がいい?
  3. プラスチックごみ削減のためにできることは?
  4. 電車の座席は高齢者優先にすべき?
  5. スマホは子どもに何歳から持たせるべき?
  6. 日本に四季は必要?(エアコン文化との関わり)

学年別テーマ別ミニ例文集

小学生向け

テーマ:宿題は毎日必要?
私は宿題は毎日あった方がいいと思います。なぜなら、授業で習ったことをその日のうちに復習できるからです。宿題があると忘れにくくなり、テストでも力が発揮できます。

テーマ:外遊びとゲーム、どちらが大切?
私は外遊びの方が大切だと思います。なぜなら、体を動かすと元気になり、友達とも仲良くなれるからです。ゲームも楽しいけれど、外遊びの方が健康に良いです。


中学生向け

テーマ:校則は厳しい方がいい?
私は校則は厳しすぎない方がいいと思います。なぜなら、生徒が自分で考えて行動することも大切だからです。ただし、必要なルールは守るべきだと思います。

テーマ:スマホを学校に持ち込んでもいい?
私はスマホを学校に持ち込んでもよいと思います。なぜなら、災害やトラブルのときに連絡ができて安心だからです。ただし、授業中に使うのはルール違反だと思います。


高校生向け

テーマ:アルバイトは勉強の役に立つ?
私はアルバイトは勉強の役にも立つと思います。なぜなら、時間の使い方を工夫することで計画的に勉強する力がつくからです。また、社会経験も得られるので将来に役立つと思います。

テーマ:AIは人の仕事を奪う?それとも助ける?
私はAIは人の仕事を助ける存在だと思います。なぜなら、危険な作業や単純な仕事をAIが行えば、人はもっと創造的なことに集中できるからです。AIと人間が協力する社会が理想だと思います。


大人向け

テーマ:在宅勤務は通勤より効率的?
私は在宅勤務の方が効率的だと思います。なぜなら、通勤時間がなくなり、その分を仕事や休息にあてられるからです。ただし、人と直接会う機会も大切なので、バランスが必要だと考えます。

テーマ:プラスチックごみ削減のためにできることは?
私はエコバッグを持ち歩くことが大切だと思います。なぜなら、レジ袋を使わなければ、ごみの量を減らせるからです。小さな工夫でも、積み重ねれば大きな効果になると思います。


これらの例文はすべて 「主張 → 理由 → 具体的な補足」 という意見文の基本型を守っています。字数も100〜150字程度なので、初心者が参考にしやすい分量です。

意見文の型と書き方

序論・本論・結論の基本型

意見文は「三つの箱」に分けて書くとわかりやすくなります。

  1. 序論(はじめ)
     自分の主張をはっきり示す部分。
     例:「私は宿題は必要だと思います。」
  2. 本論(なか)
     理由や根拠を具体的に書く部分。体験談・ニュース・統計などを入れると説得力がアップします。
     例:「なぜなら、授業で学んだことを復習できるからです。また、テスト勉強の助けにもなります。」
  3. 結論(おわり)
     もう一度主張をまとめて、読み手に強く印象づける部分。
     例:「だから、宿題は勉強に役立つため必要だと考えます。」

ポイント:
「序論 → 本論 → 結論」の流れを守るだけで、読み手に伝わる文章になります。


主張を明確にする表現方法

意見文は「私は〜だと思う」で始めるのが基本です。
慣れてきたら、バリエーションを使うと読みやすくなります。

  • 「私は〇〇に賛成です/反対です」
  • 「私は〇〇は大切だと考えます」
  • 「私は〇〇について、こう思います」

最初に自分の立場をしっかり示すことで、読む人が内容を追いやすくなります。


根拠を示すための具体例の使い方

意見文では「理由」を伝えるだけでは弱いので、必ず具体例を入れることが大切です。

  • 体験談:「私は毎日宿題をしたことでテストで点数が上がりました。」
  • 身近な観察:「友達の中には宿題をしないと忘れてしまう人もいます。」
  • ニュース・データ:「文部科学省の調査でも、宿題をしている人の方が学力が高い傾向があります。」

根拠は「1つだけ」より「2つ以上」ある方が説得力が高まります。


読み手を納得させるコツ(表現の型)

意見文でよく使える便利な流れは次のとおりです。

  1. 主張を述べる → 「私は〇〇だと思います」
  2. 理由を述べる → 「なぜなら〜だからです」
  3. 具体例を加える → 「たとえば〜です」
  4. 結論をまとめる → 「だから私は〇〇だと考えます」

この流れを「型」として覚えておくと、どんなテーマでも応用できます。


よくある失敗例と改善ポイント

  • 失敗①:主張があいまい
     例:「宿題は大事かもしれません。」
     改善:「私は宿題は必要だと思います。」と断定的に書く。
  • 失敗②:理由が不足
     例:「宿題は大事です。…(終わり)」
     改善:「なぜなら〜だからです」と必ず理由を入れる。
  • 失敗③:だらだら長くなる
     改善:段落を「序論・本論・結論」に分けると整理できる。
  • 失敗④:結論が弱い
     改善:「だから私は〜と考えます」で主張をもう一度まとめる。

まとめると、意見文は 「主張をはっきり → 理由を2つ以上 → 具体例で補強 → 結論でまとめる」 という型に沿えば、初心者でもすぐに書けます。

実例で学ぶ!身近なテーマの意見文

学校生活に関連する例文

テーマ:宿題は必要か?

  • 序論:「私は宿題は必要だと思います。」
  • 本論:「なぜなら、授業で学んだことをその日のうちに復習できるからです。また、忘れないうちに解き直すことで定着します。」
  • 結論:「だから宿題は学力を高めるために必要だと考えます。」

学校生活は毎日のことなので、意見や体験談が出しやすく、初心者にもおすすめのテーマです。


家庭生活に関連する例文

テーマ:スマホ利用時間のルールは必要?

  • 序論:「私はスマホの利用時間にはルールが必要だと思います。」
  • 本論:「なぜなら、長時間使うと勉強や睡眠の時間が減るからです。私自身も使いすぎて宿題が遅れたことがあります。」
  • 結論:「だから、スマホを使う時間は決めた方がよいと考えます。」

家庭での習慣や身近な体験を交えると、自然に説得力が出ます。


社会的な問題を取り入れる例文

テーマ:公共マナーは守るべきか?

  • 序論:「私は公共マナーを守ることは大切だと思います。」
  • 本論:「なぜなら、多くの人が安心して過ごせるからです。たとえば、電車で大声を出すと他の人が迷惑します。」
  • 結論:「だから、マナーを守ることは社会で生活するうえで必要だと考えます。」

社会的なテーマは「身近な例」を入れることで、難しくならずに書けます。


字数別サンプル

100字サンプル

「私は宿題は必要だと思います。なぜなら、授業で習ったことを復習できるからです。宿題をすると忘れにくくなり、テストの点も上がるからです。」

200字サンプル

「私はスマホの利用時間にはルールが必要だと思います。なぜなら、長時間使うと勉強や睡眠の時間が減るからです。私自身も夜遅くまでスマホを使って次の日に眠くなった経験があります。時間を決めて使えば、生活のリズムが守れます。だから、スマホのルールはあった方がよいと考えます。」

400字サンプル

「私はアルバイトは勉強の役に立つと思います。なぜなら、時間を有効に使う力がつくからです。私は友達がアルバイトを始めてから、勉強の計画をきちんと立てるようになったことを見て、その効果を感じました。さらに、働くことで社会の厳しさを知り、自立心が育ちます。もちろん勉強との両立は大変ですが、経験から学ぶことは多いです。だから私は、アルバイトは勉強の妨げになるどころか、人として成長できる機会だと考えます。」


ポイントまとめ

  • 学校テーマ:自分の経験を書きやすい
  • 家庭テーマ:身近な習慣を例にできる
  • 社会テーマ:実例を入れると説得力が増す
  • 字数調整:理由や具体例の数を増減すれば、100字~400字に対応できる

学校・家庭・社会テーマ別 意見文テンプレート表

テーマの種類テンプレート例使用イメージ
学校生活私は【 テーマ 】は(必要/不要)だと思います。なぜなら、【 理由① 】からです。たとえば、【 具体例 】があります。だから、私は【 テーマ 】は(必要/不要)だと考えます。宿題 → 「私は宿題は必要だと思います。なぜなら、授業内容を復習できるからです。たとえば、宿題をするとテスト勉強が楽になります。だから宿題は必要だと考えます。」
家庭生活私は【 テーマ 】にはルールが必要だと思います。なぜなら、【 理由① 】からです。実際に【 自分の体験や観察 】がありました。だから、私は【 テーマ 】はルールを作った方が良いと考えます。スマホ → 「私はスマホの利用時間にはルールが必要だと思います。なぜなら、使いすぎると睡眠が減るからです。実際に私も夜更かしで眠くなったことがあります。だから、スマホにはルールが必要だと考えます。」
社会問題私は【 テーマ 】は大切だと思います。なぜなら、【 理由① 】からです。たとえば、【 社会的な例やニュース 】があります。だから、私は【 テーマ 】を守ることが社会に必要だと考えます。公共マナー → 「私は公共マナーを守ることは大切だと思います。なぜなら、多くの人が安心して生活できるからです。たとえば、電車で静かにすることで他の人が快適に過ごせます。だから、マナーを守ることは社会で必要だと考えます。」

使い方ポイント

  • 【 】の部分に自分の考えや具体例を入れるだけで文章が完成。
  • 「序論 → 本論 → 結論」の流れを守っているので、自然に説得力のある意見文になります。
  • 字数制限(100字/200字/400字)に合わせるときは、「理由や例」を増減すれば調整可能です。

学年別 意見文テンプレート表

小学生向け(シンプルで短い型)

構成テンプレート例(テーマ:宿題は必要か?)
序論私は【 テーマ 】は(必要/不要)だと思います。私は宿題は必要だと思います。
本論なぜなら、【 理由① 】からです。なぜなら、勉強を復習できるからです。
結論だから、私は【 テーマ 】は(必要/不要)だと考えます。だから、私は宿題は必要だと考えます。

ポイント:主張+理由+結論 の3文でOK。100字前後で収まります。


中学生向け(理由を2つに広げる型)

構成テンプレート例(テーマ:スマホを学校に持ち込んでもいい?)
序論私は【 テーマ 】に(賛成/反対)です。私はスマホを学校に持ち込むことに賛成です。
本論なぜなら、【 理由① 】からです。さらに、【 理由② 】もあります。たとえば、【 具体例 】があります。なぜなら、災害時にすぐ連絡できるからです。さらに、調べ学習にも使えるからです。たとえば、地震の時には家族とすぐ連絡がとれます。
結論だから、私は【 テーマ 】に(賛成/反対)だと考えます。だから、私はスマホを学校に持ち込むことに賛成だと考えます。

ポイント:理由を2つ書くことで説得力アップ。150〜250字程度に仕上げやすい。


高校生向け(社会的視点を入れる型)

構成テンプレート例(テーマ:アルバイトは勉強の役に立つ?)
序論私は【 テーマ 】だと思います。私はアルバイトは勉強の役に立つと思います。
本論その理由は、【 理由① 】からです。たとえば、【 体験や社会的例 】があります。また、【 理由② 】という点もあります。その理由は、時間の使い方がうまくなるからです。たとえば、私の友人はアルバイトを始めてから勉強の計画を立てるようになりました。また、社会経験が得られる点も大きいです。
結論だから、私は【 テーマ 】だと考えます。だから、私はアルバイトは勉強の役に立つと考えます。

ポイント:理由+社会的な視点を入れると、300〜400字程度の本格的な意見文に。小論文対策にも活用できます。


まとめ

  • 小学生 → 主張+理由+結論の3文型でシンプルに
  • 中学生 → 理由を2つに増やし、具体例を入れて説得力を高める
  • 高校生 → 社会的な視点や体験談を加え、文章量を増やす

このように学年に応じて「型」を少しずつ発展させていけば、自然にレベルアップできます。

意見文を書くときのコツとチェックリスト

アイデア出しを速くするコツ

  • 3つの質問で出す:「何について?」「なぜそう思う?」「読んだ人にどうしてほしい?」
  • 身近→少し広げる:自分の体験 → 家族・友達の例 → 学校や社会の例
  • メモは名詞で:「宿題/復習/テスト点UP」「スマホ/睡眠/ルール」

使える小型フレーム

  • PREP法:結論→理由→具体例→結論
    • 「私は【結論】だと思う。なぜなら【理由】。たとえば【例】。だから【結論】。」
  • OREO:意見→理由→例→もう一度意見(小学生にも◎)

構成を崩さないメモの作り方

  • 主張(1行):私は〜だと思う
  • 理由(2つ):理由A/理由B
  • 具体例(1つ以上):自分の体験・観察・ニュース
  • まとめ(1行):だから私は〜と考える

これを箇条書きで作ってから文章化すると、迷わず書けます。


読みやすくする文章のコツ

  • 1文は短め:目安は40〜50字。長くなったら「、」2つで分割。
  • 主語と視点を統一:「私は〜」で始めたら、途中で「私たち」「人は」に飛ばさない。
  • 段落の役割を明確に:1段落=1ポイント。段落頭に要点を書く。
  • 箇条書きの使いどころ:理由が2つ以上あるとき、読みやすさが一気に上がる。

接続詞ミニ辞典(用途別)

  • 追加:そのうえ/さらに
  • 例示:たとえば/具体的には
  • 対比:しかし/一方で
  • 因果:なぜなら/その結果
  • 譲歩:たしかに〜しかし
  • 結論:だから/以上より

説得力を上げる「根拠」の集め方

  • 体験:自分・家族・友人の具体エピソード(日時や回数が入ると強い)
  • 観察:周りでよく見る傾向(「クラスの多くは〜」など)
  • 引用・データ:学校配布資料・新聞・本の要点(出典名が出せると◎)
  • 比較:Aの場合とBの場合を比べて差を示す

根拠は2つそろえると安定します(体験+比較、観察+データ など)。


15分で仕上げる時短レシピ(5-7-3メソッド)

  1. 5分:設計(主張1/理由2/例1/結論1をメモ)
  2. 7分:本文化(序論→本論→結論で一気に書く)
  3. 3分:見直し(下のチェックリストで整える)

セルフチェックリスト(書いた後に使う)

内容

  • 主張が最初の段落でハッキリ言えている
  • 理由が少なくとも2つある
  • 具体例が1つ以上ある(体験・観察・比較・引用)
  • 結論で主張を言い直して締められている

表現

  • 1文が長すぎない(50字以内目安)
  • 接続詞で流れが分かる(なぜなら/たとえば/だから)
  • 同じ語尾が続かない(〜です。〜です。→ 〜です。〜だと考えます。)
  • あいまい語を具体化(「いろいろ」→「2つ」「3つ」)

体裁

  • 段落が分かれている(序・本・結)
  • 誤字脱字がない(音読で確認)
  • テーマから脱線していない

よくあるミスと即修正パターン

  • 主張が弱い:「〜だと思います。」の前に私はを足す/文頭で宣言
  • 理由が薄い:「なぜなら」を入れて具体を1文足す
  • ダラダラ:1文を2文に分ける/箇条書きを活用
  • あいまい語:「たくさん→具体数」「ちゃんと→方法名」「すごい→効果の中身」

字数調整のコツ

  • 短くしたい:重言カット(「まず最初に」→「まず」)/主語の重複削除/同義の形容詞を1つに
  • 増やしたい:理由をもう1つ/例を具体化(数字・回数・場所)/比較(AよりB)

仕上げの推敲(すいこう)

  1. 音読:引っかかった所に読点 or 分割
  2. 語尾リズム:です→だと考えます→と言えます→と思います(交互に)
  3. 強調の言い換え:「とても」→「特に」「大きく」「明らかに」
  4. タイトル確認:本文の主張とズレていないか

他者チェックの頼み方テンプレ

「最初の段落(主張)と最後の段落(結論)が同じことを言えているか、
理由が2つに見えるか、だけ見て教えてください。」


すぐ使える「ワンページ・ワークシート」

  • 主張:____
  • 理由A:____/例:____
  • 理由B:____/例:____
  • 結論:____
  • 自己チェック:□主張明確 □理由2つ □例あり □結論一致

FAQ:よくある疑問と回答

Q1. 意見文のテーマが思いつきません。どうすればいいですか?

👉 身近なことから探すのがおすすめです。学校なら「宿題」「校則」「給食」、家庭なら「スマホ」「ゲーム時間」「ペット」など。自分が普段「こうだったらいいのに」と思うことをテーマにすると書きやすくなります。


Q2. 字数が多すぎて書けません。短い文でも大丈夫ですか?

👉 はじめは短くても大丈夫です。100字程度なら「主張+理由+まとめ」の3文で十分。慣れてきたら、理由を2つに増やしたり具体例を加えることで200字・400字に広げられます。


Q3. 具体例が思いつかないときはどうしたらいいですか?

👉 体験談が浮かばないときは、ニュース・本・友達の意見・身近な出来事を思い出してみましょう。「たとえば〜」を入れると、読み手に伝わりやすくなります。


Q4. 賛成か反対か、どちらで書くか迷ったら?

👉 「自分が書きやすい方」を選んでOKです。どちらが正しいかではなく、理由をしっかり書けるかが大切です。場合によっては「基本的には賛成だが、条件付きで反対」という形もありです。


Q5. 意見文と作文はどう違うのですか?

👉 作文は「感じたこと」を書きますが、意見文は「主張+理由」で読み手を納得させることが目的です。意見文=相手を意識して書く作文と考えるとわかりやすいです。


Q6. 書き出しに困ったときはどうすればいいですか?

👉 定型表現を使うとスムーズです。

  • 「私は〇〇だと思います」
  • 「私は〇〇に賛成です」
  • 「私は〇〇には反対です」

まずは型にはめて書き出してみましょう。


Q7. 読んだ人に「わかりにくい」と言われました。直し方は?

👉 以下をチェックしてみてください:

  • 主張が最初に出ているか?
  • 理由が2つ以上あるか?
  • 例文や具体例を入れたか?
  • 結論で主張を言い直しているか?

これを確認すれば、伝わりやすい文章に直せます。


Q8. 練習はどのくらいすれば上手になりますか?

👉 毎日1テーマを100字だけ書く練習でも効果的です。数を重ねるうちに自然と「型」が身につき、長文も苦手ではなくなります。

まとめ:意見文を書く力は「自分の考えを育てる力」

意見文は、単なる学校の課題ではなく、自分の考えを整理し、相手にわかりやすく伝えるトレーニングです。

  • テーマ選びは「身近なこと」から始めるのが一番。宿題、スマホ、部活動、公共マナーなど、自分が体験したことや関心がある話題を選びましょう。
  • 型に沿うことで迷わず書けます。「序論(主張)→本論(理由・例)→結論(まとめ)」の流れを守るだけで、説得力のある文章になります。
  • 具体例を入れると、読む人に「なるほど」と思ってもらえます。体験談やニュース、身近な出来事を加えるのがコツです。
  • チェックリストで仕上げを確認すれば、主張・理由・結論がそろった分かりやすい意見文になります。

最初は100字程度の短い意見文から練習してみましょう。書いていくうちに、自然と200字・400字と文章が広げられるようになります。

意見文を書くことは「自分の考えを言葉にすること」。今日から身近なテーマで一つ書いてみることで、思考力も表現力も少しずつ育っていきます。

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