「白米と玄米、どっちが体にいいの?」
「雑穀米って本当に栄養豊富なの?」
そんな疑問にお答えするために、この記事では白米・玄米・雑穀米の違いと特徴、選び方のポイントをわかりやすくまとめました。
目次
白米・玄米・雑穀米の違いとは?【構造と栄養から見てみよう】
お米の“構造”を知ると違いがよくわかる!
お米(玄米)は、大きく以下の3つのパーツに分かれています。

- 胚乳(はいにゅう):主にデンプンでできていて、いわゆる「白米」の部分。
- ぬか層(外皮):ミネラルや食物繊維が豊富。
- 胚芽(はいが):ビタミンEやB群、脂質を含む栄養の宝庫!
種類 | 残っている構造部分 | 栄養価の特徴 |
---|---|---|
白米 | 胚乳のみ | 糖質中心。栄養は控えめ、消化が良い |
玄米 | 胚乳+ぬか層+胚芽 | 食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富 |
雑穀米 | 白米 or 玄米+雑穀(粟・きび・黒米など) | 雑穀由来の抗酸化物質や栄養素が追加される |
精米度による違いも
- 白米:ぬか層と胚芽が完全に除かれた状態。もっともポピュラー。
- 七分づき米/五分づき米:玄米と白米の中間。胚芽を少し残したバランス型。
- 玄米:精米されていない、もっとも自然な形の米。
「雑穀米」は白米・玄米どちらにもブレンドでき、栄養補強の役割を果たします。
味・香り・食感の違い
比較項目 | 白米 | 玄米 | 雑穀米 |
---|---|---|---|
味 | 甘みがあって食べやすい | 香ばしく、少しナッツのような風味 | 雑穀によって変化。もちもち・ぷちぷちなど多彩 |
食感 | ふっくら・柔らかい | しっかり・噛みごたえがある | もちもち+プチプチで変化を楽しめる |
香り | やさしく軽い香り | 香ばしいぬかの香り | 黒米や麦などが混ざることで香ばしさUP |
栄養価で見る3種のお米
栄養成分(100gあたり) | 白米 | 玄米 | 雑穀米(白米+五穀配合) |
---|---|---|---|
カロリー | 約168kcal | 約165kcal | 約160〜170kcal(配合により変動) |
食物繊維 | 0.3g | 1.4g | 1.0g前後 |
ビタミンB1 | 0.02mg | 0.41mg | 0.15〜0.3mg |
ミネラル類(鉄・亜鉛など) | 少なめ | 豊富 | やや多い(雑穀により) |
玄米は“完全栄養食”と呼ばれることもあるほど、バランス良く栄養が含まれています。
目的別に選ぶならこれ!
目的・体質 | 選ぶべきお米 | 理由 |
---|---|---|
消化が良いごはんを食べたい | 白米 | 胃腸への負担が少ない |
ダイエット・腸活を意識したい | 玄米 | 食物繊維・ミネラルで腸内環境サポート |
栄養を手軽にプラスしたい | 雑穀米 | 雑穀を加えるだけで栄養価がグンとUP |
噛む習慣をつけたい | 玄米 or 雑穀米 | 噛みごたえがあり、満腹感が続く |
家族全員が食べやすいごはんを | 白米+少しの雑穀 | 食べやすさと栄養の両立 |
よくある疑問に答えます!
- 雑穀米っておいしくないって本当?
-
配合によってはクセがある場合もありますが、もち麦・黒米などを少量加えるだけでも十分に風味が良くなります!
- 子どもにも雑穀や玄米はOK?
-
よく噛める年齢になればOK。最初は白米と混ぜて様子を見るのが◎
消化器官が弱い方は最初は少量から。分づき米や雑穀米から始めるのがおすすめです。
- 玄米は毎日食べても大丈夫?
-
消化器官が弱い方は最初は少量から。分づき米や雑穀米から始めるのがおすすめです。
まとめ:お米選び=“毎日の健康の第一歩”
お米の種類 | 食べやすさ | 栄養価 | 調理のしやすさ | ダイエット・健康 |
---|---|---|---|---|
白米 | ◎ | △ | ◎ | △ |
玄米 | △ | ◎ | △(工夫が必要) | ◎ |
雑穀米 | ◯ | ◯〜◎ | ◯(混ぜるだけ) | ◯〜◎ |

自分と家族の体調・目的・食習慣に合わせて選ぶのがベスト!
ちょっとのお米の選び方で、体も食卓も変わります
白米・玄米・雑穀米のメリットとデメリット【使い分けで“お米生活”が豊かに!】
それぞれのお米には個性があり、目的やライフスタイルによって選び方が変わります。ここでは、白米・玄米・雑穀米それぞれの「メリット」「デメリット」を実際の生活に即したリアルな視点で深堀りしていきます。
白米のメリット・デメリット
メリット(こんな人にぴったり!)
- 食べやすさNo.1!
→ 柔らかく、甘みもあり、誰でも美味しく感じやすい - どんな料理にも合う万能型
→ 和・洋・中・カレー・丼もの、すべてにマッチ - 調理の失敗が少ない
→ 炊飯器の白米モードで誰でも美味しく炊ける - 胃腸にやさしい
→ 消化が良く、子どもや高齢者にも安心
デメリット(気をつけたい点)
- 栄養素は削られている(ぬか層・胚芽が除かれている)
- 食物繊維・ビタミン・ミネラルが少なめ
- 血糖値が上がりやすい(GI値が高い)ため、糖質制限中には注意
- 美味しすぎて「食べすぎ」注意!(特におかわり派さん)
玄米のメリット・デメリット
メリット(こんな人におすすめ!)
- 自然そのままの“完全栄養食”
→ 食物繊維・ミネラル・ビタミンB群・抗酸化物質が豊富 - 腹持ちが良い+噛む回数が増える=ダイエットにも◎
- 腸活・便秘対策に強い味方
- 血糖値が上がりにくい(低GI食品)
デメリット(注意すべき点)
- 硬めの食感・独特の風味が苦手な人も
- 炊飯に時間がかかる(6〜8時間の浸水が必要)
- 圧力鍋や専用炊飯器がないと上手く炊けないことも
- 消化に負担がかかる可能性があり、胃腸が弱い方には不向き
- 残留農薬やカドミウムなどが気になる場合は「有機玄米」を選ぶべし
雑穀米のメリット・デメリット
メリット(特に今どきの健康志向にマッチ)
- 簡単に栄養バランスを底上げできる
→ ビタミン・ミネラル・食物繊維・ポリフェノールなどが摂取可能 - 白米に混ぜるだけでOK!炊飯器も白米モードでOK!
- 彩りがよく、お弁当や食卓が華やかに
- 美容や腸活を意識する女性に人気!
デメリット(意外と気になる点)
- 雑穀の種類によってはクセが強いものも(苦味・においなど)
- 家族が「プチプチ感が苦手」と感じる場合あり
- 商品によって品質や配合のばらつきが大きい
- 価格がやや高め(白米より割高に)
どんな人にどのお米が向いている?
タイプ/目的 | おすすめの種類 | 理由 |
---|---|---|
食べやすさ・料理との相性重視 | 白米 | 誰でも食べやすく、料理ジャンルを問わない |
健康・ダイエット志向 | 玄米 | 栄養満点・低GI・腹持ちが良く食べすぎ防止にも |
家族全員で栄養アップしたい | 雑穀米(白米に混ぜて) | 白米の美味しさを残しつつ、栄養をプラスできる |
時間をかけずに手軽に栄養を | 雑穀米 | 炊飯器でそのまま炊ける簡単さ+栄養価アップ |
噛む力が弱い・胃が弱い | 白米 | 柔らかく消化しやすい、胃に負担をかけにくい |
まとめ:お米に「正解」はない。だから“使い分け”が最強!

それぞれのお米には、得意分野と不得意分野があります。
白米=万人向け
玄米=自然派・腸活・ダイエット向け
雑穀米=バランス重視派・見た目も大事派
目的に合わせて使い分けたり、気分でローテーションするのもおすすめです!