お米を買うときに「新米」や「古米」と書かれているのを見たことはありませんか?
「どっちが美味しいの?」「どう違うの?」「古米でも美味しく食べられるの?」
そんな疑問に、この記事ではしっかりお答えします!
新米と古米の違いとは?【定義・味・食感を徹底比較】
1. 定義の違い【いつからが新米?いつからが古米?】
項目 | 新米 | 古米 |
---|---|---|
収穫時期 | その年の秋に収穫されたお米 | 収穫から1年以上が経過したお米 |
表示義務 | 「新米」表示が可能なのは収穫年の12月31日まで | 翌年以降は「新米」の表記は不可 |
精米日との関係 | 精米が新しくても“収穫年”が古ければ古米扱い | 年産の表記で判断するのがポイント! |

スーパーでは「令和◯年産」「精米年月日」の2つに注目すると見分けやすいです。
2. 味と香りの違い【炊き上がりの“感動”に差が出る?】
項目 | 新米 | 古米 |
---|---|---|
香り | 甘くふわっと立ちのぼる香りが強い | 香りが飛んでしまい、やや控えめ |
風味 | ほんのり甘く、口の中でじんわり広がる | 香りや甘みはやや弱まるが、料理との相性は良好 |
うま味 | 粘りやみずみずしさが強く、しっかり味わえる | パラっとしやすく、あっさり系の味わいに近い |



料理の種類によって「新米の方が合う」「古米の方が合う」こともあります。
例えば、丼もの・寿司・炒飯などは古米の方が向いている場合も!
3. 食感・水分量の違い【見た目&食べたときの印象】
比較項目 | 新米 | 古米 |
---|---|---|
水分量 | 約15%前後と高め | 乾燥しており13〜14%と低めになる傾向 |
食感 | もっちり・ふっくら/ツヤと弾力あり | ややパサつきやすく、粒立ちがしやすい |
粘り | 高めで箸でつかみやすい | さらっとしていて、口の中でほどけやすい |
炊き上がりの見た目 | 光沢があり、粒が膨らんでいる | やや白く濁った見た目になることもある |



粘り・水分・香りのバランスが最もよいのは収穫直後+精米から1週間以内の新米と言われています。
4. 品種との相性や個性の出方も変わる
- 例えば、「コシヒカリ」や「つや姫」などは新米の時が最高に美味しいとされる品種。
- 一方で、「あきたこまち」や「ななつぼし」などは水分調整次第で古米でも味が安定しやすい品種。



品種ごとの特性+新米or古米の特性を組み合わせて選べば、もっとお米を楽しめます!
5. 季節感との関係【“新米の季節”はいつ?】
- 毎年9月〜11月頃が新米の出回り時期(地域によって多少の前後あり)
- 「新米=秋の風物詩」として贈り物や季節のイベントにも選ばれる
- スーパーでは12月頃まで「新米マーク」が表示されることが多い



秋の贈答品やふるさと納税でも「新米予約」が人気です!
まとめ|新米と古米、それぞれの“おいしさの形”がある
- 新米は“旬のごちそう”としての喜びとみずみずしさが魅力
- 古米は“毎日のごはん”として、工夫次第で美味しくいただける優秀食材



違いを知れば、選び方や料理の幅もグンと広がります!
新米と古米の見分け方【ラベル・香り・炊き上がり】
1. パッケージのラベル表示をチェック!
新米か古米かは、“収穫年”の表記でほぼ判別可能です。
ラベル項目 | チェックポイント |
---|---|
「〇〇年産」 | 例:2024年産 → その年の秋以降に出たお米=新米の可能性大 |
「精米年月日」 | 精米から2〜3週間以内が理想。ただし、収穫年と分けて見る必要あり |
「新米マーク」 | 店によっては目立つ「新米シール」あり(12月末まで表示可能) |
「ブレンド米」表記 | 異なる年産が混ざっていることも → 表示義務なしなので注意が必要 |



新米かどうかは“精米日”ではなく、“収穫年の表記”で見極めるのが基本です!
2. 見た目と香りで感じ取る【お米をよく観察】
◆ お米の見た目(生米)
特徴 | 新米 | 古米 |
---|---|---|
色合い | 透明感がありややツヤがある | やや黄みがかり、乾燥気味に見えることも |
表面 | しっとり感・ハリがある | やや粉っぽい/カサつく/ヒビ割れあり |
香り | ふわっと甘い香り | 香りが弱く、やや油っぽさや酸化臭も |



新米は袋を開けた瞬間に「お米の香りが広がる」のが特長。
古米は香りが弱まっており、空気に長く触れていた印象もあります。
3. 炊き上がりの違いで判断する【ふっくら度・粘り・香り】
◆ 炊飯後の違い(視覚・味覚・触覚)
項目 | 新米 | 古米 |
---|---|---|
香り | 甘く炊き立ての湯気が心地よい | 香りが控えめ/独特なにおいを感じる場合も |
粘り | もっちり&ふっくら。箸でも持ちやすい | パラパラしやすく、やや弾力不足な印象も |
光沢 | ツヤツヤで透明感がある | ツヤがなく、くすんだ見た目になりがち |
味わい | やさしい甘みと弾力で満足感あり | 味が平坦になりやすく、調味料で補うと◎ |
▶ 特に注目したいのは…
- 炊きたての“香り”
- 水分の含み具合
- 冷めたときの食感(新米は冷めても美味しい!)



おにぎり・お弁当にしたときの「冷めた後の美味しさ」も、見分けのポイントになります!
ブレンド米や再精米には注意が必要!
- ブレンド米には古米・新米が混ざっていることがあり、見た目や炊き上がりだけでの判断は難しい場合もあります。
- また、一度精米された古米を「再精米」して販売するケースもありますが、新米のように見えることもあるので注意しましょう。



信頼できる生産者・販売店で購入することが、確実に「新米」を手に入れる近道です!
まとめ|“見て・嗅いで・炊いて”3段階で判断しよう!
チェック段階 | ポイント |
---|---|
購入時 | ラベルの年産・新米表示・精米日を確認する |
開封後 | 見た目の透明感・ツヤ・香りの強さを確認する |
炊飯後 | 炊き立ての香り・ふっくら感・粘り具合で判断する |



最初はわかりにくくても、何種類かを食べ比べるうちに“違いが見えてくる”のが楽しいポイントです!
古米を美味しく食べる方法【ひと工夫で変わる!】
古米が美味しくないと感じる原因とは?
原因 | 内容 |
---|---|
水分が抜けている | 炊いてもふっくらせず、パサつく・硬い |
酸化が進んでいる | 香りが落ちる/古米臭・油臭が出る場合も |
保存状態が悪い | 湿気・熱・日光で劣化が早まる |
精米から日数が経過 | 精米後の酸化進行により風味が低下 |



これらの原因に対して、炊き方・保存・料理方法で工夫することがカギになります!
🔹 美味しくする工夫①:炊くときのひと手間
✔ 水加減を“1割多め”にする
古米は水分が抜けがちなので、やや多め(1合につき大さじ1〜2程度)に。
✔ 冷水 or 軟水を使う
水温を下げて炊くと、吸水がゆっくりになり甘みが増します。
✔ 浸水時間を長めに(30分〜1時間)
→ 水がしっかりしみ込むことで、ふっくら&もっちりに。
✔ 少量の日本酒・みりん・出汁を加える
- 日本酒:香りとツヤがアップ
- みりん:ほのかな甘みをプラス
- 白だし・昆布出汁:旨みを補う



香りが飛びやすい古米に“風味の補強”は効果大!です
美味しくする工夫②:保存法を見直す
保存場所 | ポイント |
---|---|
冷暗所(15℃以下) | 湿度と温度変化が少ない場所に保管(キッチン下など) |
冷蔵庫(野菜室) | 湿気に注意しながら密閉容器で保存すると長持ち |
冷凍保存(炊いた後) | 1食分ずつ小分け→ラップ&保存袋に入れ急速冷凍で風味をキープ! |



保存容器は「遮光性+密閉性」のある米びつ or タッパーがベスト。虫や湿気から守りましょう。
美味しくする工夫③:料理で“活用上手”に変身!
料理 | 特徴 |
---|---|
炒飯 | パラパラ食感が活かせる王道活用法! |
おにぎり | 具材で香りや食感をカバー/塩と海苔で風味UP |
雑炊・リゾット | 水分を加えて炊き直すからパサつき知らず |
カレー・丼もの | 濃いめの味付けと相性抜群/古米のクセが気にならない |
炊き込みご飯 | 醤油・だし・具材で旨みを足すのに最適! |



特に「出汁を使う料理」「調味料で味を整える料理」に向いています!
プロ直伝!古米復活の“裏ワザ”
- 「炊飯器に少量の油(ごま油・米油など)を数滴入れる」→ コクとツヤUP
- 「もち米をブレンド」→ 粘り気が出て食感向上
- 「古米+新米を半々でブレンド」→ コストと美味しさのバランスを取れる



新米を少し加えるだけで、全体の仕上がりがぐっとよくなります!
まとめ|古米=美味しくないは思い込み。工夫次第で“ごちそう”に!
古米は水分や風味で新米に劣る面もありますが、
ちょっとしたひと手間やレシピの工夫で、驚くほど美味しく生まれ変わります。
まとめ|新米も古米も、美味しさのコツを知れば味方になる!
「新米は美味しくて、古米は味が落ちる」——
そんなイメージを持っている方は少なくないかもしれません。
ですが、実際はどちらにも“違った美味しさと使い道”があるのです。
新米は“旬のごちそう”
- 収穫したてのツヤと香り
- ふっくら・もっちりの特別な食感
- 秋の訪れを感じさせる“季節の贈り物”
→白ごはんだけで感動できる、まさに「ごはんが主役」になる存在。
古米は“日常使いの優等生”
- 工夫次第で風味も炊きあがりも◎
- 炒飯や炊き込みご飯など料理の幅が広がる
- コスパが良く、賢くおいしく暮らせる選択肢
→上手に使いこなせば、毎日の食卓に安定と節約をもたらしてくれます。
「違いを知って、活かす」ことが美味しさの鍵
- ラベルを確認するだけで、お米選びの目が変わる
- 水加減や出汁を足すだけで、味も風味もアップ
- 炊き方・保存・レシピを工夫すれば、どんなお米も美味しく変わる!



お米は“炊くだけの食品”ではなく、工夫の余地がたくさんある楽しみ深い食材です。
最後に|お米ともっと仲良くなる暮らしを
日本人の食生活に欠かせない「お米」。
新米と古米、それぞれの特徴を知ることで、
ただの主食から、“毎日の楽しみ”へと変わっていきます。



新米の香りに季節を感じ、古米の工夫に知恵を活かす——
今日からは、「どんなお米も自分の味方」と思える暮らしをはじめてみませんか?